SAPが5月17日から3日間、米オーランドで開催した年次カンファレンス「SAPPHIRE NOW 2016」。今年のメッセージは「Run Simple」から「Run Live」に。初日の基調講演でBill McDermott氏は「共感」を強調し、顧客の声に耳を傾けるSAPをアピールした。
背景にはS/4 HANAの導入が予想を上回り、実装やロードマップで支援が必要という認識があるようだ。会場では「Your Path to SAP S/4 HANA」というマイグレガイドも配られた。

2015年夏の事故で左目を失明、完全復帰した最高経営責任者(CEO)のBill McDermott氏でスタートした。
McDermott氏の基調講演はこれまでとは大きく変わり、対話を意識したものに。途中で、SAPが強化する事業部門のトップがずらりとそろい「Empathy(共感)」について語った。左から最高ビジネス責任者のQuentin Clark氏、人事・タレント管理のSAP SuccessFactorsプレジデントMike Ettling氏、経費管理ConcurプレジデントのElena Donio氏、CRM/EコマースSAP Hybrisのプレジデント、Carsten Thoma氏、ビジネスネットワークSAP AribaプレジデントのAlex Atzberger氏。