日本ヒューレット・パッカード(HPE)は8月25日、ストレージの新製品「HPE StoreVirtual 3200 Storage」と「HPE MSA 2042 Storage」の販売を開始した。税別価格はStoreVirtual 3200が99万円から、MSA 2042が158万6000円から。同日から新製品を対象とした「仮想化導入は今がチャンス!新ストレージスタートダッシュパッケージ」キャンペーンを展開している。
StoreVirtual 3200 Storageは、ソフトウェア制御ストレージ(SDS)技術「HPE StoreVirtual」がベース。スケールアップとスケールアウトの両方に対応することで将来的な需要に応じて規模を拡張できる(スケールアウトは次期リリースで対応予定)。64ビットのARMベースのコントローラと、スナップショット、シンプロビジョニング、レプリケーションなどの高度なストレージデータサービスを搭載している。
StoreVirtual 3200に搭載される、SDSソフトウェアの「HPE StoreVirtual VSA」などは同社のx86サーバ「HPE ProLiant」やハイパーコンバージドシステム「HPE Hyper Converged 250/380」「HPE Synergy」などにも搭載されて出荷されている。StoreVirtual 3200に格納されるデータは、これらの製品との間で移動できる。
キャンペーンでは、iSCSI接続で搭載されるSAS対応のハードディスクドライブ(HDD)実効容量が2.3Tバイトの152万9000円相当の構成を98万円で提供する。
StoreVirtual 3200(HPE提供)
MSA 2042は、同社の主力エントリストレージ「HPE MSA」の新しいポートフォリオとして位置付けられる製品。新たに800Gバイトのソリッドステートドライブ(SSD)を搭載している。
搭載されたSSDは、リードキャッシュアクセラレータとしても、読み込みと書き込みの性能向上のためのSSD自動階層化としても利用可能。SSD自動階層化機能は、ホットデータを自動でSSDに再配置する階層化エンジンを採用して、リアルタイムで性能を最適化する。
第三者のテストによると、MSA 2042はSSDを使用しない構成のMSA 2040に対し、SSD自動階層化を使用することで1秒あたりのデータベーストランザクション数が最大約60%向上、SSDリードキャッシュを使用することで応答時間が最大約80%向上したという。こうした結果から、データベースなどのアプリケーション高速化を希望するユーザーに最適としている。
キャンペーンでは、SAS対応で実効容量が3.6TバイトのHDD(SAS)と800GバイトのSSDで230万6000円相当の構成を149万8000円で提供する。
MSA 2042(HPE提供)