IBMは米国時間6月1日、アプリケーションの視覚化ツールを手がけるイスラエルの企業EZSourceを買収すると発表した。
2003年創業のEZSourceは、メインフレーム上で動作しているミッションクリティカルなアプリケーションの維持管理を支援するための可視化ダッシュボード製品を手がけている。EZSourceはイスラエルと英国、米国、スイス、日本、ルーマニアにオフィスを設置しており、現在の顧客にはING LifeやMaybank、7-Elevenなどが名を連ねている。
IBMによると、EZSourceのダッシュボードは先進的な分析テクノロジを採用しており、修正が必要となる複数のコード部分を開発者に通知することで、修正処理をより効率的かつセキュアなものにするという。
IBMは、「IBM z/OS Connect」や「IBM API Connect」といった同社のAPI管理ソリューションにEZSourceのテクノロジを組み込む計画だ。同社によると最終的な目標は、メインフレーム上のシステムと、より新しいモバイルやクラウド、ソーシャル、認知といった分野のワークロードのギャップを埋めるうえで開発者を支援することだという。
「IBM z Systems」担当ゼネラルマネージャーであるRoss A. Mauri氏は発表で、「メインフレームは今日のビジネスにおけるバックボーンだ。このため顧客は、既存の資産やプロセスを活用する一方で、新たなアプリケーションによるイノベーションの実現や事業価値の創造を模索することで、デジタル分野での変革を推し進めている」と述べるとともに、「EZSourceのテクノロジをわれわれのエンタープライズ向けDevOpsやAPI管理に組み込むことで、これまでであれば多くの人手を要し、特殊なスキルが必要となることも多かった基幹アプリケーションの刷新を、より容易かつ迅速に行えるようになる」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。