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不動産業をデータとテクノロジで徹底的に可視化する--ネクストの井上高志氏 - (page 3)

山田竜司 (編集部) 吉澤亨史

2016-06-09 07:00

--今まではお金が取れていた不動産接客だが、これを無料で提供しようとする意図は。

 業界を革新し、顧客に貢献したいからです。こうして不動産業同士のマッチングの成果や精度を上げていき、プラットフォーマーになり、そこのエンジンを持っている状態を創れれば、グローバルでも勝てると思います。

 物件と価格を可視化し、マッチング精度を上げるためにAIを利用する予定ですが、ここにVRを組み合わせるとさらに価値が上がります。われわれは住み替えの未来イメージを持っています(動画)。

 例えば、2人のユーザーが不動産アプリを介して話していて、ウェアラブルコンピュータのグラスにいろいろな不動産情報を表示し、気になった物件が見つかったら実際に行ったとします。そこにはスマートロックがついていて、アプリから営業マンに「物件を見たい」と言えば、営業マンが遠隔操作でカギを開けるのです。

 するとこの物件内容がバーチャルでグラスに投影されて、近隣マップ、条件なども表示される。そこにバーチャルで家具を配置することもできます。型番が分かれば自宅にあるソファでも、ほしいモデルでもバーチャルで置いていくと、リアルにイメージできます。さらに、公園やスーパー、病院、学校などがどのあたりにあるかという周辺情報も確認できます。そして気に入ったら、システムを介してそこで与信も完了、決済も終わって、すぐ住み替えるというような世界を、ITやVRを駆使してできるようにしていきたいですね。

 この中のイメージで既にできていることがいくつもあります。VR(バーチャルリアリティ)とヘッドマウントディスプレイ(HMD)を利用した物件の内見や、スマートフォンで開錠できる鍵「スマートロック」を利用した内見予約システム(2016年4月発売)、そして家づくりのリアルタイム3Dシミュレータ「GRID VRICK」(2016年4月発売)などです。GRID VRICKはLEGOのようなブロックを一段だけつんでいく。それを上からセンサで読み取って色ごとに定義していく。壁なのか窓ガラスなのか、作ったり積み替えたりしていくと、0.5秒や1秒くらいでその横のPCの上にどんどんCGを作り出していくのです。


「GRID VRICK」

 ここにOculus RiftなどVRを連携させています。そうすると、もうバーチャルにウォークスルーで入っていって、壁紙や角の変更なども全部シミュレーションできます。部屋の中を歩いて回ったり、光の差し込み方も時間の設定によって、日の入り方も全部見えるというものも作っています。

 こうすると家にいながらほぼそこに行っているような体験になり、自分の好みのものはAIが教えてくれます。そこに不動産情報が大量にデータベース化されていて、すべての価格体系が可視化され、将来どうなるかという予測シミュレーションをやって、実際に気に入ったらすぐに買うというようなことも可能です。

 これができると海外の物件でも日本と同じにして買えるようになります。その逆もあって、海外の人が日本の物件を買うということができるようになりますよ。その辺は私たちも考えています。

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