デモでは、医師が電子カルテ(EMR)アプリを使って、スキー中に怪我をして膝の手術を行った後の患者の在宅ケアをみるというユースケースを見せていた。医師は患者の最新情報をチェックしたり、在宅ケアに必要なドキュメントを作成して関係者と共有したり、各種検査結果を見て瞬時に通常の値を超えたり下回っている項目をチェックしたり、看護婦を割り当てるなどのことをiPad上でできる様子を見せていた。
TouchIDでのログイン、X線の写真にペンを使って手書きで注意箇所をマークする、看護婦などのケアチームとのFaceTimeでのやりとりなどは、Appleとの共同開発の成果となる。
例えば、医療現場では緊急時などiPadを置いたままほかの作業に入らなければならないことがあるが、端末ロックによりデータの保護を強化でき、TouchIDによりパスコードを入力せずに指だけで迅速にアクセスできると担当スタッフは説明する。
また患者の診察中に、ケアチームをFaceTimeで呼び出し3人で会話をするなどのことも可能になる。カスタムキーボードも用意し、医師や看護婦が使う用語がすぐに入力できるという。
Fioriらしいデザインとなった医師向けのアプリローンチ画面
医師はiPadで担当する患者の情報を一元的に管理できる
Appleとの協業により、X線データにペンで注意事項を書き込むことができる
こちらもAppleとの協業の成果の1つ、医療向けのカスタムキーボード