Lenovoが新しいストレージ製品やネットワーキング機能、サーバやハイパーコンバージドアプライアンスを発表した。870億ドルにおよぶデータセンターテクノロジ市場に向けた取り組みを強化する。
LenovoのData Center Product Groupでシニアバイスプレジデントを務めるTom Shell氏によると、新製品は「データセンターの徹底的な見直し」を図るLenovoの取り組みの1つだという。
「この飛躍的に拡大したポートフォリオは、真にオープンなエコシステムでデータセンターの意味のあるイノベーションを創出するというLenovoの取り組みを強く示すものだ」とShell氏は述べた。
ストレージ関連では、ソフトウェア定義アプライアンスプログラム「StorSelect」を発表した。StorSelectは、独立系ソフトウェアベンダー(ISV)と連携してSDSソフトウェアをLenovoのハードウェアと統合するオープンなエコシステムだと述べている。
最初のパートナーはNexenta SystemsとCloudianで、両社のソフトウェアがLenovoのストレージアプライアンス「DX8200N」と「DX8200C」にそれぞれ統合される。DX8200NとDX8200CはいずれもLenovoの「x86」サーバプラットフォーム上に構築されている。
さらにLenovoは、初のLenovoブランドのミッドレンジのストレージシステムを発表した。新しい「V3700 V2」と「V5030」は、暗号化や仮想化といった機能を備えるとLenovoは述べている。
ネットワーキング関連では、次世代のクラウドネットワークOS「Lenovo Cloud NOS」を発表した。このクラウドプラットフォームはレジリエンシーやクラウドレベルのスケーラビリティ、プログラマビリティを強化する新機能を提供するとLenovoは述べている。
また、さらなる市場進出に向けたJuniper Networksとの戦略的なパートナーシップを拡大する。この提携は3月に発表されている。両社は、LenovoがJuniperのイーサネットスイッチ「EX2300」「EX4550」のほかデータセンターの固定構成スイッチ「QFX10002-72Q」を再販する契約を締結した。
サーバに関しては、ミッションクリティカルなサーバを刷新し、Intelのプロセッサ「Xeon E7-4800」「E7-8800 v4」を組み込んだと発表した。
ハイパーコンバージドアプライアンス「HX Series」のポートフォリオも拡張されている。Nutanixのソフトウェアをベースに、より広範なワークロードや導入コストの要件に対応している。新製品には、「HX1000 Remote Office/Branch Office(ROBO)」や中小企業向けの「HX2000 Series」などがある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。