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今週の明言

日本ユニシス新社長が独自のビジネス構想を披露 - (page 2)

松岡功

2016-06-10 12:00

 平岡氏は日本ユニシスの今後のビジネス構想をこう描いたうえで、次のように抱負を語った。

 「1層目は新しいサービスをデザインする段階。そこから2層目で新しいサービスの部品を生み出し、3層目および4層目でさまざまな課題を解決するシステムに実装していく形になるが、当社のもともとのコアビジネスは4層目にある。したがって、1層目から3層目にわたる活動をいかに多くのパートナーとエコシステムを形成して実践していくかが、これからの当社の勝負どころとなる」

 理論派の平岡氏らしい「4層モデル」とその取り組み方針である。ちなみに1層が「妄想」、2層が「構想」、3層と4層が「実装」と、意味合いも“そう”で統一して洒落たところも心憎い。平岡新社長が日本ユニシスをどんな新しい魅力のある会社に導くか、注目しておきたい。

「ユーザー企業がベンダーを選ぶ際は自社の個性との相性にも着目せよ」
(米Gartner Ted Friedman リサーチバイスプレジデント兼最上級アナリスト)

米GartnerのTed Friedman リサーチバイスプレジデント兼最上級アナリスト
米GartnerのTed Friedman リサーチバイスプレジデント兼最上級アナリスト

 ガートナージャパンが先ごろ、「ガートナー ビジネスインテリジェンス、アナリティクス&情報活用サミット2016」を都内で開催した。Friedman氏の冒頭の発言は、このイベントで「メガベンダーの情報インフラストラクチャへのアプローチをどう評価するか」というテーマで講演した際に、ユーザー企業によるベンダー選定においての着目点を述べたものである。

 Friedman氏がメガベンダーとして挙げたのは、IBM、Microsoft、Oracle、SAPの4社だ。冒頭の発言のキーワードは「相性」である。「ベンダー選定は自分自身を理解することから始める」として、ユーザー企業とベンダーとの個性における相性のポイントをマトリクス表にしたのが図である。


ユーザー企業とベンダーとの個性における相性のポイント(出典:カートナージャパンの資料)

 図の横軸にあたる「企業」「人」「製品」「プロセス」の視点はベンダーの個性、縦軸にあたる「組織の構造」「情報文化」「重要業績評価指標(KPI)」「テクノロジ実装」はユーザー企業の個性を表す指標である。

 そのうえで同氏は、メガベンダー4社の個性とその理由について説明した。まずIBMは、4社の中でも最も包括的なソリューションに傾注していることから、「企業の視点」を重視しているとした。

 次にMicrosoftは、デスクトップソリューションで人間が行う作業の生産性を向上させてきたことから「人の視点」を重視しているとし、Oracleは包括的なソリューションよりデータベースに象徴される「製品の視点」を重視しているとの見方を示した。そしてSAPは、ビジネスアプリケーション指向であることから「プロセスの視点」を重視しているとした。

 それらを踏まえて図を見ると、横軸のそれぞれに4社が当てはまる形になる。その個々についてユーザー企業の個性を表す指標と照らし合わせて見ていけば、ユーザー企業とベンダーとの個性における相性のポイントが分かるわけである。

 Friedman氏はこれにより、「ユーザー企業にとっては自らの個性と相性の良いベンダーを選ぶと、ITをより生かすことができる」との見解を示した。確かにユーザー企業にとってはこうした視点を意識することも必要かもしれない。筆者の視点では「まずは自らを理解することから始めよ」というメッセージも強く印象に残った同氏の講演だった。

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