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日本株展望

BREXITを警戒!?米国株と原油相場の回復が支え

ZDNet Japan Staff

2016-06-10 11:28

 6月9日の日経平均は反落し、前日比162円安の1万6668円となった。外部環境として、米国株や原油相場が堅調である一方、来週の日銀金融政策決定会合や23日の英国国民投票をめぐる不透明感が根強く、為替は1ドル107円を割り込む円高となった。

 10日の日本時間5時30分現在、為替は1ドル107.14円、CME日経平均先物(6月限)は1万6625円となっている。

 朝方に発表された機械受注(4月分)が市場予想より下振れたことも株式市場の下落要因となった。このことについて、楽天証券経済研究所シニアグローバルストラテジストの香川睦氏の見解を紹介する。

円高リスクは不安要因も、米国株高が支え

 6月3日に発表された米雇用統計(5月分)では、非農業部門雇用者増加数が市場予想を大幅に下回り、6月6日週初の東京市場は円高、株安で始まった。

 ただ、米景気の緩やかな回復基調を揺るがすものとは思われず、むしろ「低金利が続く中での景気回復」を好感した買いが先行し、米国株価は堅調に転じている(図表1)。ダウ平均(ダウ工業株30種平均)は最高値(1万8312ドル)まで307ドル、S&P500は最高値(2130ポイント)まで約0.6%に迫っている。

 日銀の金融政策決定会合(6月15~16日)や英国の国民投票(6月23日)など警戒イベントを控える一方、米国市場のリスクオン(選好)が日経平均をも下支えている印象だ。

図表1:日経平均、米ダウ平均、ドル円の推移

(出所)Bloombergのデータより楽天証券研究所作成(6月8日時点)
(出所)Bloombergのデータより楽天証券研究所作成(6月8日時点)

低金利持続観測と原油相場の戻りで米国株高

 米国株が堅調である要因の1つとして、原油相場の戻りが一段と鮮明になっていることも挙げられる。WTI先物は、バレルあたり51.54ドルと約11カ月ぶりの水準まで回復(6月8日時点)、年初来では約38%上昇している。

 供給サイドの懸念は残るものの、インドを中心とするアジア新興国の原油需要増加や米国のドライブシーズン入り(ガソリン需要増加観測)が、需給バランスの改善観測に繋がっている。

 原油相場の回復基調は、(1)一時のデフレ(ディスインフレ)懸念を後退させ、(2)エネルギー業界の業績見通しを改善させ、(3)投資家のリスクオン(選好)を喚起する傾向がある。このうち(1)については、原油相場回復に連動する形状で、市場の期待(予想)インフレ率改善に寄与してきたことに注目したい(図表2)。

図表2:原油相場(WTI先物)と米期待インフレ率の推移

(出所)Bloombergのデータより楽天証券研究所作成(6月8日時点)
(出所)Bloombergのデータより楽天証券研究所作成(6月8日時点)

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