この効率性の高いクラウドのモデルが正しければ、AWSは2018年までに50億ドルのフリーキャッシュフローを生み出すようになると予想されている。この金額はOppenheimerの従来の予想である32億ドルよりもはるかに大きい。
OppenheimerはAWSの売り上げを2023年まで予想しているが、その結果は驚くべきものだ。同社はAWSの2016年の売り上げを120億ドルと予想しており、2017年は168億1000万ドルになるとしている。2018年の売り上げは222億ドルになり、その2年後の2020年には332億9000万ドルまで膨れ上がる。2023年には、AWSの売り上げは575億ドルに達するという。
AWSに弾み車効果が及ぶという考え方は、必ずしも新しいものではない。EvercoreのアナリストKen Sena氏は、最近のGoogleのクラウド投資を評価しているが、最終的にAWSのリードは大きすぎて揺るがないと結論している。同氏は次のように述べている。
過去2年間だけを見ると、Amazonの投資水準と地理的な規模は、少なく見積もっても当社が行ったGoogleに対する評価の5倍近くあり、他のプロバイダーと比較すると差はそれ以上に大きくなる。それに加え、現状では、Amazonの市場シェア、能力、および地理的規模におけるリードが、弾み車効果を生んでいる。コンピューティングなどのAWSの中核的機能を導入した企業や開発会社は、いずれ「Redshift」(データウェアハウスサービス)、「QuickSight」(ビジネスアナリティクス)、「Lambda」や「Elastic Beanstalk」などの新しいサービスも利用し始め、AWSを単なるインフラサービスではなく、フルサービスのPaaSとして利用するようになるだろう。同様に、AmazonはAWSに多くのマネージドサービスパートナーを呼び込んでいることから、同社の製品を取り巻くエコシステムは不可避的に強力になっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。