海外コメンタリー

休暇の正しい取り方--休み明けの苦痛も和らげる、リフレッシュの3つのコツ - (page 2)

Patrick Gray (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 編集部

2016-07-01 06:30

 これは、オフィスを離れられる貴重な日々を費やすような大掛かりな、または何日にも及ぶような儀式である必要はない。妻と筆者はよく、2人で旅行に出かける前に空港でどこか静かな場所を見つけて乾杯する。家族で車に乗って出かける場合は、一家のミニバンが高速道路に乗るまでにWillie Nelsonの「On the Road Again」を音程バラバラで合唱することもある。戻ってきたら出勤日に向けて準備する前に、一緒に静かな夕食をとることもあれば、休暇中に撮ったお気に入りの写真のスライドショーを見ることもある。仕事から休暇へ、また仕事へと心を切り替えることは、精神状態に驚くほどの効果を及ぼすものだ。

仕事する時間を決めておこう

 意味のある休暇を過ごしたいと少しでも願っているなら、オフィスを離れている間にも全ての電話会議に出席しようとか、全ての電子メールに返信しようとか考えてはいけない。とはいえ、通信を完全に絶ちなさいという意味ではない。そんなことをしたらオフィスに復帰した時に、溢れかえる問題やあなたの指示なく中止された活動を目の当たりにして、打ちのめされた気持ちになってしまうのが関の山だ。

 その日に仕事をする時間を決めておくことで何が起きているのかを把握しておき、復帰した際に不意打ちを食らわないようにしよう。この時、あなたの留守を預かっている人に連絡を取り、すぐに対応しなければならない事項についてどう対処するかをその人に指示するのが理想的だ。あなたが直接関与しないようにできれば、代理となる人がプロフェッショナルとして成長する機会になるし、休暇を台無しにすることなく問題を把握しておくことができるうえに問題の深刻度を下げられる。こうしたことを、休暇に対する影響を最小限に抑えながらできるのだ。

 家族や一緒に旅行している仲間には、このような中断のタイミングを明確に知らせること。そして仕事を完了したら、携帯電話とノートPCはホテルに置いておくか、携帯電話の自動アラートはオフにしておこう。美しい場所や楽しい場所でテーブルに着いてモバイル機器に没頭し、周囲の仲間からイライラした視線を浴びている残念な人を誰しも見かけたことがあるだろう。そのようになってはいけない。自分は仕事熱心な社員なのだと思うことで、デバイスに向き合う時間を正当化することは、あまりにも簡単にできてしまう。十分な休養とリラックスができなければ、長い目で見れば有能ではなくなっていくだろう。

 適切に取れば休暇は精神的にリフレッシュする時間となり、大切な人と共に再充電する時間を過ごさせてくれるだけでなく、私たちをより有能なリーダーにしてくれる。夏休みの計画を仕上げる際には、必ず休暇を最大限に生かすとともに、仕事への復帰も楽にしてくれるものにしよう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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