Cutting氏によると、Clouderaは現在、同社のHadoopディストリビューションを用いて、「ユーザーがワークロードをオンプレミスか、Amazon、Google、Microsoft、それ以外のクラウドプロバイダーに配置するのかを決定できるようなレイヤ」を構築しているところだという。
また同氏によると、この機能は現在、Cloudera Directorによって一部利用可能になっており、「引き続き取り組みを続け、よりシームレスなかたちにしようとしている」ところだという。
同氏は、分散システムの将来を見据え、リアルタイムデータと過去データの双方に即座にアクセスし、意思決定をリアルタイムで支援できるようなアーキテクチャが必要だと述べた。
「今日でもそういったことを実現するためのさまざまな方法があるが、それぞれに短所がある。われわれは、それら短所をなくせると考えている」(Cutting氏)
同氏は、Hadoopによって生み出された成果物が最終的に、ビッグデータを当たり前の存在にし、ソフトウェアのデファクトスタンダードとしてのオープンソースの地位を確固たるものにするとともに、リレーショナルデータベースをニッチな分野に追いやる役割を演じるようになると確信している。
「われわれはビッグデータではなく、データシステムについて語るようになるだろう。このオープンソースのスタックは新しいものではなくなり、当たり前のものになり、人々の仕事に取り込まれていくだろう。リレーショナルなシステムは、COBOLと同じように時代遅れなものとなる。われわれは今後10年で大きく進歩するはずだ」(Cutting氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。