Hewlett Packard Enterprise(HPE)が6月7日から3日間、米ラスベガスで年次イベント「HPE Discover 2016」を開催した。HPEとしての米Discoverは今年が初めて。世界から1万1000人が集まった。フロア面積は4万平方メートル超、セッション数は前年の倍に増えた。

Hewlett Packard Labsでは同ラボで数年計画で進めているプロジェクト「The Machine」を大きく紹介していた。プロセッサ主導からメモリ中心へ、土台からの変革を図る大規模なプロジェクトだ。ブースではコンピュート、メモリ、ファブリックのボード、フォトニクス技術、事例などを見せていた。写真はフォトニクス技術で、数十本の銅線を束ねたのと同じ帯域がフォトニクスを用いると細い線1本になる。ブースで説明してくれたMachineアプリケーション&ソフトウェア担当ディレクターのShard Singhal氏によると、「Superdome X」でシュミレーションしたところ、アプリケーションの速度は100~200倍も改善されたという。「これまでにないレベルでの拡張が可能になる」と目を輝かせた。
HPEのエグゼクティブバイスプレジデント兼エンタープライズグループジェネラルマネージャー、Antonio Neri氏によると、The Machine関連のプロジェクトで最初のプロトタイプとなるのはコネクタのX1フォトニクスで、時期は2017年とした。その後、ReRAM(抵抗変化不揮発性メモリ)メモリスタで2018年とした。