Barefoot Networksは米国時間6月14日、プログラマブルネットワークスイッチ向けのチップ「Tofino」を発表した。Tofinoは世界最速、かつ完全にプログラム可能なネットワークスイッチを作り出せる世界初のチップとうたわれており、同社が極秘で開発を進めてきたものだ。
Tofinoチップは、他のチップの約2倍の速度である6.5テラビット/秒で動作する。またこのチップは、P4と呼ばれるオープンソース言語を採用し、完全にプログラム可能となっているため、ネットワーク管理者はネットワークの物理回線上を流れるパケットのレベルでスイッチの振る舞いを定義できる。Barefootによると、P4を使用してロードバランサを置き換えたり、ファイアウォールを置き換えるといった、まったく新たな機能を実現するプログラムを開発した顧客もいるという。
Barefootは声明で、ユーザー自らがネットワーク上で必要となる機能を実装できるようにすることで、このチップは「スイッチ向けのチップベンダーが独占している力を奪い取る」ことになると述べている。
同社の共同創業者兼チーフサイエンティストのNick McKeown氏は声明で、データセンターではさまざまな設備が変化してきているにもかかわらず、固定式スイッチのアーキテクチャだけは1996年以来、変化していないと述べている。
「1996年のスイッチアーキテクチャが、2016年におけるアプリケーションの基盤として適切と言えるだろうか?」(McKeown氏)
同社はこれまでに1億3000万ドルの資金を調達しており、The Goldman Sachs Principal Strategic InvestmentsとGoogleが主導した直近の資金調達ラウンドでは5700万ドルを獲得している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。