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日本株展望

米FOMCは利上げなし--日銀はどう動く?

ZDNet Japan Staff

2016-06-16 11:01

 6月15日の日経平均は、60円高の1万5919円だった。BREXIT(ブレグジット:英国のEU離脱)リスクが高まったことを嫌気して、朝方106円安の1万5752円まで下がったが、その後、売られ過ぎと見た国内投資家の買いが入って、上昇に転じた。

 楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏は最近、「ブレグジットが起こると世界恐慌になる」と危機をあおるレポートを目にするが、それは極論に過ぎるという見解を示している。

 ブレグジットで、英国やEUがダメージを受け、世界経済にも影響が及ぶのは避けられないが、世界恐慌を招くほどの問題とは考えられない。日本株も売られ過ぎの域に入りつつあると考えられる。

 ただし、円高リスクには注意が必要だ。日本株にとって一番重要なのは、どこまで円高が進むかだ。1ドル100~105円に円高が進むと、日経平均が1万5000円まで下がるリスクはある。6月は事前予想通り、米利上げはなかった。年内米利上げが全く実施できないと、円高がさらに進むリスクがある。

 16日の午前6時現在、為替は1ドル106.02円、CME日経平均先物(9月限)は1万5865円だった。

6月は事前予想通り、米利上げはなかった

 日本時間で今朝、米FOMC(金融政策決定会合)の結果が発表された。事前予想通り、利上げはなかった。6月3日発表の5月米雇用統計がネガティブサプライズだった時点で、6月の利上げはないと思われていた。その後、ブレグジット懸念で世界的に株が下がっているので、6月利上げはますますやりにくくなっていた。

 利上げがなかったこと自体は事前予想通りだったが、FOMC声明で先行きの金利見通しが引き下げられたため、一時1ドル105.43円まで円高が進んだが、その後、イエレンFRB議長の「7月利上げも不可能ではない」との発言が伝わると、ドル買いが強まり、一時106.39円まで円安が進んだ。

 ただ、現在の世界情勢を鑑みると、7月利上げも難しいとの見方もあり、結局、1ドル106円前後と、元の水準に戻った。

16日昼発表の日銀金融政策決定会合の結果に注目

 市場予想では「追加緩和なし」が大勢だが、一部に追加緩和実施の予想も残っている。追加緩和があってもなくても、為替や株に何らかの影響が及ぶ可能性はある。

 これまで日銀は、緩和期待がない時に緩和し、緩和期待がある時に緩和しない、サプライズ型の金融政策を続けてきたので、事前に結果を予想することが難しくなっている。

 窪田氏は、以下のどちらかと予想しているという。

  1. 追加緩和なしと発表した後、黒田総裁が「必要になれば躊躇なく緩和する」との従来の発言を繰り返す。
  2. 小手先の緩和策を出す。ETFの買い取り額の小幅増加、金融機関へのマイナス金利融資の実施などが考えられる。大規模緩和とは言えないので、市場へのインパクトは限られるだろう。ただし、何もしないというゼロ回答を避けた上で「必要になれば、さらなる追加策を躊躇なく行う」と力強く語れば、先行きの緩和期待は残せるかもしれない。

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