トレンドマイクロは6月16日、企業向けセキュリティ対策製品でランサムウェア対策機能を強化すると発表した。
エンドポイント向けクラウド型セキュリティサービス「ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス(VBBSS)」と企業向け総合セキュリティソフト「ウイルスバスター コーポレートエディション(ウイルスバスター Corp.)」にランサムウェアで暗号化されたファイルを復旧機能を新たに搭載する。新機能は、6月18日から順次搭載される。
各製品でのランサムウェア対策機能強化の概要(*Critical Patchでの対応、**HotFixでの対応。トレンドマイクロ提供)
VBBSSとウイルスバスター Corp.は従来、ランサムウェア対策機能としてパターンマッチングと挙動監視を活用。今回、事前にファイルをアクセス制限がかかったフォルダにバックアップしておき、万が一ランサムウェアがファイルを暗号化してしまってもバックアップファイルで自動的にファイルを復旧する機能を搭載する。
この機能は通常のバックアップとは違い、バックアップファイルを自動的に差し替えるため、ユーザーの手動による復旧の手間を省き、ビジネスを継続できるという。
トレンドマイクロの企業向け各製品は、5月から順次ランサムウェアの検出状況を管理画面で可視化する機能を新たに搭載している。企業がランサムウェアの脅威に対する効果的な対策を支援するという。
VBBSSの管理画面イメージ(トレンドマイクロ提供)