OSSとビッグデータアナリティクス

アナリティクスの勘所--仮説構築とデータ収集の柔軟性 - (page 3)

島田 茂(日本テラデータ)

2016-06-21 07:30

OSSによる実装事例:サンプルコード1

 「Fluentd」で収集したログを、kafka(kafka broker)へ連携(※apache tomcatのaccess.logをFluentdの入力とする)

 以下のように、非常に簡単な記述で実装が可能となっている。


 次回は、引き続き、アナリティクスとアーキテクチャ、「データ整理・加工から要素の関係性探索」へと議論を深めていきたい。分析担当者がアナリティクスのワークロードの中で、最も時間を費やすステップである。アナリティクスのプロジェクトではこのステップの工数見積りがとても難しい。

 「発見と探索に関する工数を見積もる」という一見矛盾を抱えているようにも聞こえるが、ビジネス上の落としどころを探すのは、プロジェクトマネージャーの腕の見せ所なのかもしれない。

島田 茂
日本テラデータ プロフェッショナル・サービス本部 ビッグデータ分析ラボ 部長
プロフェッショナル・サービス本部ビッグデータ分析ラボを統括。過去には、先進ITソリューション・製品の研究開発を大手IT会社にて国内および国外(主に米国・英国)の研究所で従事。その後、グローバル企業における日本法人の営業経験を通じて、経営に興味が高まりOSSを普及させるベンチャー企業を設立。テラデータの新たなチャレンジに魅せられ日本テラデータに入社、ビッグデータ分析ラボ(通称BAL:バル)を立上げ、今に至る。島田氏のほか、共著者は次の3人。日本テラデータ ソリューション・セールス・スペシャリスト 長谷川 亮氏、プロフェッショナル・サービス本部 ビッグデータ分析ラボ コンサルタント 片瀬 友英氏、同コンサルタント 樫下 茂氏。

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