3分の1の組織が過去12カ月間にデータ漏えいを経験--ジェムアルト調査

NO BUDGET

2016-06-25 07:00

 ジェムアルトはアムステルダムで6月8日、データセキュリティの信頼度を調査した「第3回年次Data Security Confidence Index(データセキュリティ信頼度指数)」の結果を発表した。同社日本法人が6月14日、抄訳で伝えた。

 それによると、調査対象となった世界中のIT意思決定者1100人のうち61%が、自社の境界線防御(ファイアウォール、IDPS、AV、コンテンツフィルタリング、異常検出等)が権限のないユーザーをネットワークに入れないようにするのに非常に効果があったと回答した。その一方で69%が、境界線防御に失敗した場合、自社データの安全確保に自信がないと回答している(この数値は2014年の59%、2015年の66%から増加している)。さらに、66%は「権限のないユーザーが自社ネットワークにアクセスできる」と回答、16%は「権限のないユーザーが自社ネットワーク全体にアクセスできる」と回答した。

 また今回の調査ではIT意思決定者の78%が、注目を集めたデータ漏えい事件を受けて自社の戦略を調整したと回答した(この数値も2014年の53%、2015年の71%から増加している)。86%が境界線セキュリティの予算を増加したと回答し、85%は適切なセキュリティ技術に投資がなされていると考えている。

 しかし、調査回答者の64%が自社で過去5年間にデータ漏えいを経験したと回答し、27%が過去12カ月以内にデータ漏洩を経験したと回答した。2015年の結果でも、ほぼ同数(30%)のIT意思決定者が同程度の頻度を報告しており、組織で境界線セキュリティへの投資額が増加したにもかかわらず、データ漏えい件数の削減において、著しい改善がなされていないことを示していると同社では指摘する。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    CentOS Linuxアップデート終了の衝撃、最も有力な移行先として注目されるRHELの今

  2. クラウドコンピューティング

    調査結果が示す「Kubernetes」セキュリティの現状、自社の対策強化を実現するには?

  3. クラウドコンピューティング

    標準化されたOS「Linux」で実現するIT環境の効率化、検討すべき9つの事項とは

  4. OS

    Windows 11移行の不安を“マンガ”でわかりやすく解消!情シスと現場の疑問に応える実践ガイド

  5. 運用管理

    AWSに移行することのメリットと複雑さ--監視ソリューションの導入から活用までを徹底解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]