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注目高まる「ホワイトハットハッカー」、企業が採用する利点とは - (page 2)

Aimee Chanthadavong  (ZDNet.com.au) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2016-06-24 06:00

 Symantecの2016年版「Internet Security Threat Report」によると、ランサムウェアを用いた攻撃の件数は、筆者の住むオーストラリアがアジア太平洋地域で第1位、世界全体では第9位だったという。また、オーストラリアでは1日あたりの平均攻撃件数が2014年から2015年に141%も増加した。さらに同レポートによると、データ漏えい事件のうちの46%が攻撃に起因するものだったという。

 指数関数的な伸びをみせているオンライン攻撃に対抗するために、自らでハッカーチームを編成するセキュリティ企業や一般企業、政府組織も出てきている。犯罪行為に手を染めるブラックハットハッカー(編集部注:西部劇映画において悪役は黒い帽子、正義の味方は白い帽子をかぶる「お約束」に由来する)とは異なり、エシカル(倫理的な)ハッカーとも呼ばれるホワイトハットハッカーは、組織のシステム内に潜むセキュリティ脆弱性を洗い出したり、そうした脆弱性に対処するための支援を提供する目的で雇用される。

 エシカルハッカーの認定団体であるEC-Council(International Council of Electronic Commerce Consultants:電子商取引コンサルタント国際評議会)のバイスプレジデントSean Lim氏の説明によると、エシカルハッキングという分野は、多くの組織によって必要性が認識されたため、世界的に著しい成長を遂げているという。

 Lim氏は、ブラックハットハッカーやホワイトハットハッカー、グレイハットハッカー(悪意はなく、注目を引くためにシステムをハッキングする人々であり、「クラッカー」とも呼ばれる)のアプローチはいずれも同じだが、その動機はしばしば異なっているとも述べた。

 「今日では金銭的な動機が主になっているものの、黎明期には激情に任せたハッキングや、悪名を馳せる、あるいは何らかの悪評を得るためだけにハッキングが行われていた」(Lim氏)

 「しかし、次第に2種類のハッカーが増えてきた。1つは金銭的な動機を持つハッカーであり、もう1つは国家による支援を受けたハッカーだ。後者の存在は、他国との争いで優位に立つためにサイバー戦を活用しようとしている国が存在していることを示している。彼らのハッキングは、われわれが知る限り極めて複雑であるうえ、その技術力と資金力を考えた場合、単なるハッカー集団であるとは言い難い」(Lim氏)

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