電通国際情報サービス(以下、ISID)は6月22日、製造業のデジタルエンタープライズ実現を支援する専任組織「DER推進室」(DERとはDigital Enterprise Realizationの略)を7月1日付で設置すると発表した。
デジタルエンタープライズへの変革を模索する動きが加速する中で、ISIDグループでは1月より開始した中期経営計画において、エンジニアリング領域を対象とする事業セグメントのビジョンに「デジタルエンタープライズの実現」を掲げ、設計開発・製造から保守サービスにわたる一連のエンジニアリングプロセスのみならず、会計や人事などの基幹業務を含めたシームレスな情報連携を実現するソリューションの提供に取り組んでいる。
今回設置するDER推進室は、デジタルエンタープライズの重要な要素である「スマートファクトリー」の実現を推進するための専任組織。スマートファクトリーとは、CAD/CAE/PLMなどのシステムに蓄積された設計情報と、工場における製造工程、品質、在庫、リソースなどの実績情報を高度に連携させることで、自律的に生産を最適化する、次世代のものづくり環境を指す。新組織では、スマートファクトリーの実現に向けたコンサルティングやメソッドの提供からシステム構築・運用までを、トータルでサポートするという。
ISIDは今後、かねてから設計開発分野で強固なパートナーシップを築いてきたシーメンスPLMソフトウェアとの連携強化に加えて、設計と製造の両領域におけるISIDグループの知見とノウハウを生かし、次世代ものづくり環境の構築を支援していくとしている。