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日本株展望

BREXITに審判--英国民投票は「EU残留支持」優勢か - (page 3)

ZDNet Japan Staff

2016-06-24 11:23

<結論>BREXITリスク乗り越えても為替の動きを注視

 英国民投票の開票結果の大勢判明は、現地時間の午前3時半(日本時間で24日午前11時半)ごろと報道されている。メインシナリオとして、投票結果が「EU残留」と出れば、欧州市場を中心に安心感が広まりそうだ。この場合、リスクオフ(回避)姿勢を反映した円買い圧力は後退し、出遅れ感と割安感(図表3)を見直す動きで日本株式には下値を切り上げる展開が期待できそうだ。

 ただし、投票結果が「EU残留」と出ても、その差が僅差(例:2~3%)に留まるなら、内外にしこりを残すことも予想される。逆に、「EU残留」が大差(例:5~10%の差)で決まれば、市場の安心感は増すものと考えられる。

 一方、投票結果が「EU離脱」と出れば、ネガティブサプライズと受け止められ、為替や株式への影響は甚大となりそうだ。こうした場合、日米欧の政府、金融当局が市場への流動性供給や為替介入で協調することが合意されているようだが、油断は禁物だ。

 なお、26日に予定されているスペイン総選挙の行方に影響を与える(反EU派が勢いを増す)可能性を含め、「離脱ドミノ」懸念としてEUの政治情勢を混迷に追い込む可能性も考えられる。投資家としては、「EU残留派のすっきりした勝利」を期待したいところだが、現時点で投票結果や市場の反応を正確に言い当てることは困難だ。

 ただ香川氏は、今回のBREXIT騒動が、結局は「幽霊の正体見たり枯れ尾花」(江戸時代の俳人、横井也有の句)に象徴される「過度の不安や恐怖心」に終わると期待してるという。

 BREXITリスクを無事に乗り越えたとしても、為替で円高傾向が維持されれば日経平均の上値が抑えられる可能性に注意が必要だ。市場の関心は、為替動向に影響が大きい日米の金融政策見通しにあらためて向かうと考えられる。

 当面は、(1)一旦後退したFRB(米連邦準備制度理事会)による追加利上げ観測が、7月8日に発表が予定されている6月の雇用統計発表で持ち直すか、(2)6月に金融政策の変更を見送った日銀が、7月の金融政策決定会合(7月28、29日)に追加緩和を決定するかなどが注目されそうだ。

 引き続き、為替動向を含めた外部環境の変化を注視する必要があるだろう。

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