Opera、ブラウザのバッテリ持続時間をめぐるMSの比較調査に反論

Adrian Kingsley-Hughes (ZDNET.com) 翻訳校正: 湯本牧子 吉武稔夫 (ガリレオ)

2016-06-24 11:17

 Microsoftは先ごろ、モバイルデバイスでブラウザを利用する人にとって、「Microsoft Edge」ブラウザのバッテリ持続時間が最も長いと主張した。しかし、Operaは、Microsoftが勝利宣言をするのは少し早まったことだと考えている。

 Opera Softwareのブログには、次のように書かれている。「他のほとんどのエンジニアリングチームと同じように、われわれもケンカを売られるのは大好きだ。このようなテストで負けるとしたら、そこには欠陥があるとわれわれは考える」

 Microsoftは同社が実施したバッテリテストの方法を明確に示さなかったため、Operaは自動化された独自のテストを考案して、人気の高い複数のウェブサイトを閲覧するシミュレーションを実施した。このテストでOperaが用いた具体的な方法は、使用したウェブサイトやシミュレーションをしたユーザーの入力操作に至るまで、Operaが概要をまとめている。

 ブログには次のように記してある。「もしMicrosoftが、同社のブラウザの方が他社のブラウザより(あらゆる点で)性能がいいことを本当に証明したいなら、他社がテストを再現できるように方法論を透明にするべきだ」

 結果によると、広告ブロック機能と省電力機能を有効にした場合、Operaの「Developer」最新版(39.0.2248.0)のバッテリ持続時間は、Edgeより22%長く、「Chrome」より35%長かったという。すべてのテストは、「Windows 10」の64ビット版を搭載したノートPC「Lenovo Yoga 500」上で行われた。

Operaは、バッテリのテストで同社のブラウザがMicrosoftのEdgeを上回ると主張している。
Operaは、バッテリのテストで同社のブラウザがMicrosoftのEdgeを上回ると主張している。

 「Microsoftよ、次回は健闘を祈る!」とブログには書かれている。

 MicrosoftでEdge担当チームのプログラムマネージャーを務めるKyle Pflug氏は、Operaの主張に反応した。

 Pflug氏は次のように述べている。「このテストは、デフォルトで無効になっている広告ブロック機能を有効にしている。それに、すべてのブラウザで同じコンテンツの読み込みとレンダリングを行っているわけではない」

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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