GoogleがMicrosoftのエンタープライズ部門に直接対抗するため、RingCentralと提携することが明らかとなった。RingCentralは、クラウドベースのコミュニケーションおよびコラボレーション用アプリケーションを提供する企業だ。
RingCentralは米国時間6月22日、中規模から大規模な企業のクラウド移行を支援する新しい統合ソリューション、「RingCentral Office Google Edition」を発表した。利用料金は1ユーザーあたり月額30ドルで、ストレージ容量が無制限の「Google Apps Unlimited」に加え、「Google Apps」と「Google Hangouts」が統合されたRingCentral Officeの新エディションを利用できる。
RingCentralは発表の中で、「RingCentral Office Google Editionは、『Office 365』や『Skype for Business』などの競合ソリューションよりも、強力かつ高機能なコミュニケーション手段を提供する」としている。
Googleはエンタープライズ製品ラインアップの強化に取り組んでおり、先日は人工知能を応用した企業用の検索ツール「Springboard」を発表したが、エンタープライズ分野では未だにMicrosoftの後塵を拝している。Gartnerが2月に発表した報告書によると、全世界で8.5%の公開企業がメールサービスにOffice 365を利用しているのに対し、「Google Apps for Work」を利用している企業の割合は4.7%に留まっている。
Microsoftは「Windows」や各種デバイスにも引き続き力を入れている。しかし同社の決算報告書が示すように、事業の主軸をクラウドとサブスクリプションに移す同社の動きは、今後ますます加速するものと思われる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。