アイレットが運営するcloudpackは6月23日、スマートデバイスの機種ごとやモバイルOSのバージョンごとに実施する動作テストを自動化する開発者向けサービス「devicepack」を8月1日から提供開始すると発表した。
モバイルアプリをクラウド環境で検証する「AWS Device Farm」を活用。テストシナリオの作成や環境構築、テストの自動化を支援する。AWS Device Farmは、スマートデバイスを物理的にそろえる必要がなく、端末の種類別、モバイルOS(iOS、Androidなど)のバージョンでの動作テストをクラウドで実行できるサービス。2016年6月時点で、285種類の端末、OSに対応している。
devicepackは、複数の言語設定に対応可能で、テスト結果を確認できる独自のダッシュボードをブラウザから確認できる。また、実行中のテスト状況をスクリーンキャプチャで把握し、テスト実行中のCPU使用率、描画性能(FPS)、メモリ利用量、スレッド数などの計測結果を閲覧できる。
従来、モバイルアプリの開発者は、手作業で各端末での動作テストを行い、結果の確認作業が必要だった。しかし、devicepackを利用することで、用意されたテストシナリオを使って、端末ごとの動作テストを自動で一度に実施できるようになり、アプリ開発を効率化する。
利用料金は、プラットフォーム利用料が月額5万円から、従量型課金と個別見積もりのオプションサービスもある。
devicepackによる動作テストの自動化イメージ
デバイスごとのテスト結果画面