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AWS Summit

現場担当者が語った各社のAWS導入事例:AWS Summit 2016 - (page 2)

阿久津良和

2016-06-27 16:53

オンプレからAWSへの移行で2割のコスト削減:ジャパンネット銀行

 ジャパンネット銀行は、IT戦略の3本柱として、(1)セキュリティ対策、(2)スピード&低コストの実現、(3)24時間365日のサービス—を標榜しているが、このうち“スピード&低コスト”をAWSで実現したという。


ジャパンネット銀行 IT統括部部付部長 JNB-CSIRTリーダー 二宮賢治氏

 「提携先や他行が利用するサービスインフラでAWSの名前が上がるようになり、自行もコストメリットを享受できるのでは、と検討を重ねてきた」と語るのはジャパンネット銀行 IT統括部部付部長 JNB-CSIRTリーダー 二宮賢治氏。二宮氏の主業務はサイバーセキュリティ対策だが、2015年はOAシステムをAWSへ移行するプロジェクトマネージャーを務めていた。すでにソニー銀行がAWSをサービスインフラとして採用し、金融業界全体でもFISC(金融情報システムセンター)有識者検討会によってパブリッククラウドの位置づけが明確になりつつあるなか、移行プロジェクトに踏み切ったと説明する。

 同行では、これまでActive Directoryで管理していたオンプレミスサーバ上の全システムを、AWSの2リージョンへ移行している。だが、そこには壁があった。AWSはデータセンター立ち入りといった安全性・信頼性の確認ができないため、第3者認証の確認強化で対策した。自行規程にパブリッククラウドの想定がない点は、関連規程を見直し、新たに13項目を整備。社内外の不安はAWSやソニー銀行に相談しながら、基盤としての安全性を確認していったという。


ジャパンネット銀行が新たに策定した規程内容

  移行直後もいくつか問題が発生し、レンスポンス向上とセキュリティの確保という2つのテーマが浮き上がってきた。

 レスポンスについては、CIFS(SMB)自体がWAN向けのプロトコルではないため、当初のAmazon EC2+Amazon EBSという構成から、Panzuraグローバルファイルサービスを各事業拠点に設置してファイルサーバをAmazon S3にする構成に変更した。セキュリティの確保では、各事業拠点に認証装置を追加し、Panzura上のデータのバックアップ頻度を高めて対策している。さらに操作ログの監視強化や専任チェック体制を用意した。

 一連の結果として、オンプレミスサーバのときよりも2割程度のコスト削減を実現したという。「金融機関においてもパブリッククラウドは活用すべきインフラとなった。今後も適材適所で活用していく」(二宮氏)

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