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スペイン総選挙で与党が議席増--ブレグジット波乱が影響

ZDNet Japan Staff

2016-06-28 11:09

 6月27日の日経平均は前週末比357円高の1万5309円だった。24日にブレグジット(英のEU離脱)可決ショックで1286円安と急落したが、27日は一旦反発した。

 27日の東京市場で、26日に実施されたスペイン総選挙の結果が判明した。事前の予想に反し、与党が議席を増やした。英国民投票後の世界の混乱が影響し、浮動票の一部が「現状維持」に流れた。このことについて、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

緊縮財政を継続することで、金融危機を脱したスペイン

 スペインは、リーマンショック後に財政危機が顕在化した。同時に、不動産バブルが崩壊し、スペインの銀行が巨額の不良資産を抱えた。財政への不安と、銀行財務への不安から、スペイン発の金融危機が起きかねない状況だった。

 2012年には、スペインだけでなく、ギリシャやイタリアなど、南欧の過重債務国の信用不安が高まり、これらの国の国債が急落、利回りが急騰し、南欧債務危機と言われた。

 2012年に、ECB(欧州中央銀行)は、スペインやイタリアなどの国債を積極的に買い付け、財政危機に陥っている南欧諸国を側面から支援した。また、EUは、スペインの金融機能を麻痺させないために、スペインの銀行に金融支援を実施した。

 EUは金融支援の実施と同時にスペインに緊縮財政を実行して、財政を改善することを求めまた。スペインは、EUの指示にしたがって緊縮財政を続けた。緊縮財政の効果があり、スペインでは、財政基礎収支・経常収支とも大幅に改善し、2014年1月には危機を脱した。

スペインの財政基礎収支と経常収支(対名目GDP比率)の推移:2006年~2016年まで(2015年2016年はIMFの推定)

(出所:IMF)
(出所:IMF)

緊縮疲れから、反EU・反緊縮を掲げる左派が勢力を拡大しつつあったスペイン

 スペインは、金融危機を脱したものの、まだ対外負債残高は大きく、銀行の不良債権額も依然大きい。現在でも、EUの要請で、緊縮財政を続けている。

 ただし、危機を脱しても緊縮を続けていることに対し、スペイン国民の間に不満が蓄積しつつある。2014年に設立された急伸左派「ポデモス」は、反EU・反緊縮を掲げ、急速に支持を拡大しつつあった。

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