Amazonは米国時間6月27日、オンラインポータル「Inspire」を発表した。教師やその他の教育者がデジタル学習向けのリソースを共有できるサービスだ。
Inspireは、数千単位の教材の検索、発見、ピアレビューなどの機能を持つ。教育者がデジタル教育リソースを無料でアップロードしたり共有したりすることを目指したもので、授業を改善したり、学生の学習成果を支援できるとしている。パブリッシャーやコンテンツ事業者が貢献できるオープンさも特徴で、米国の大学情報「College Scorecard」サービスからの情報も提供する。フォルガー・シェイクスピア図書館も、Sharkespeareの演劇についての教材のアクセスを提供する。
Amazonがオンライン教育への興味を最初に公にしたのは、3月のことだ。当時ニュース情報サイトなどが、Amazonが米国の複数の学区で、Inspireのベータプログラムについて提携を結んでることを報じていた。
2015年10月には、Amazonは米教育省と同省の「GoOpen」イニシアティブと提携をしている。ここでAmazonは、同省のオープンソース教育データベース「Learning Registry」に対して、無料のAWSインフラと開発者サポートを提供している。
さらにその前の2015年3月には、「AWS Educate」というプログラムを発表している。教室でのクラウド技術の学習を加速することを目的とした取り組みだ。また2013年にはオンラインでの数学教育に取り組む企業TenMarksを買収し、Amazon Educationの土台になっている。
Inspireは本日ローンチしたが、まだベータ段階だ。だがすでに、カリフォルニア州バイセイリアなど多数の学区がInspireを利用しているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。