レノボ・ジャパンは6月28日、データセンター向け製品の拡充を発表した。4月に発表していたNEC PC米沢事業場におけるファクトリー・インテグレーション・サービスについても、同日より受注を開始した。
拡充されたラインアップは以下の通り。
ハイパーコンバージドアプライアンス「Lenovo Converged HX シリーズ」拡充
ハイパーコンバージドシステムでは、Nutanixのソフトウェアとレノボのサーバ技術を組み合わせた「Lenovo Converged HX シリーズ」で製品を刷新し、「Lenovo Converged HX 3310/5510/7510」を6月28日から販売する。いずれも最新のXeon E5-2600 v4プロセッサを搭載したほか、HX 3310は従来モデルの2Uから1Uへ小型化している。
また、より低価格なモデルとして、Nutanix Xpressソフトウェアを搭載する中小規模事業者向け「Lenovo Converged HX 2000シリーズ」を新たに販売する。
さらに今後も、リモートオフィス、ブランチオフィス(ROBO)向けのモデル「Lenovo Converged HX 1000シリーズ」や「Lenovo Converged HX 3000シリーズ」オールフラッシュモデルなども順次販売し、ユーザーがニーズに合わせて選べるモデルをそろえるとしている。
SDSストレージソリューションを新たに投入、SANストレージも強化
ストレージのラインアップでは、従来のエントリークラスSANストレージに加え、ミッドレンジのSDSストレージを追加。ISVパートナー各社との協業強化によりSDS製品を提供する「StorSelect」プログラムを開始し、レノボで初というミッドレンジストレージを発表した。
StorSelectプログラムは、ISVパートナー各社のSDSソフトウェアをレノボのハードウェアに組み込んだ、レノボのファクトリーインテグレーションストレージ製品を検証済み製品とするためのプログラム。製品としては、ネクセンタシステムズのSDSソフトによるファイル/ブロックストレージ「Lenovo Storage DX8200N」、クラウディアンのSDSソフトによるオブジェクト/ハイブリッドクラウドストレージ「Lenovo Storage DX8200C」を販売する。
さらに、SANストレージ「Lenovo Storage Vシリーズ」の新製品「Lenovo Storage V3700 V2」と「Lenovo Storage V5030」も6月28日に販売を開始した。前モデルに比べて4倍となる、システムあたり最大32GB(V3700 V2)および64GB(V5030)のキャッシュ搭載が可能。また、約2倍のホスト帯域を実現するV5030では、データ圧縮機能によりSSDを最大限に活用でき、ストレージ性能とコストを同時に最適化できるとしている。
Xeon E7-8800/4800 v4ファミリ搭載、最大8ソケットサーバ
第6世代エンタープライズX-アーキテクチャ(X6)に基づく「Lenovo System x3850 X6」と「同x3950 X6」も6月28日より販売を開始した。「Lenovo System x X6シリーズ」に基づくx86サーバで、Xeon E7-8800/4800 v4ファミリを搭載している。
新プラットフォームの高密度ラック型サーバ「ThinkServer sd350」
2Uあたり最大4ノード構成の高密度サーバ「ThinkServer sd350」も6月28日より販売開始。各ノードにはXeon E5-2600 v4プロセッサを2基搭載、エンクロージャあたり最大48TBのストレージ収容能力を備える。ラック1本分に84ノード、168プロセッサ3360コア、メモリ42TBを設置でき、それらを「Lenovo XClarity」で一括管理できる。