AWSのメッセージングサービス「Amazon SNS」、200カ国以上にSMSを送信可能に

Jonathan Chadwick (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2016-07-01 11:10

 Amazon Web Services(AWS)は米国時間6月28日、「Amazon Simple Notification Service(SNS)」のショートメッセージサービス(SMS)機能を利用できるリージョンが合計6つとなり、200を超える国に向けた携帯電話テキストの送信が可能になったと発表した。

 SMS機能を利用できるのはこれまで米国東部(バージニア北部)リージョンのみだったが今回、米国西部(オレゴン)と欧州(アイルランド)、アジアパシフィック(東京)、アジアパシフィック(シドニー)、アジアパシフィック(シンガポール)でも利用できるようになった。

 また、Amazon SNSを用いてさまざまな国の携帯電話にSMSメッセージを送信できるようにもなった。送信できる国にはオーストラリアやデンマーク、フィジー、フランス、ドイツ、ギリシャ、香港、アイスランド、アイルランド、イタリア、ジャマイカ、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、パラグアイ、ポルトガル、ロシア、シンガポール、スウェーデン、スイス、ウクライナ、英国が含まれており、これらの国すべてではなりすましを防止するためのSender IDがサポートされている。

 日本をはじめ、アルゼンチン、バングラデシュ、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国、エジプト、ガーナ、インド、マレーシア、ネパール、ニュージーランド、フィリピン、カタール、南アフリカ、韓国、タイ、トルコ、アラブ首長国連邦、ウルグアイ、ベトナムなどではSender IDに対応していない。

 リージョンの追加に加えて今回、ユーザーがアカウントごと、そして月ごとに使用料金の上限を設定する機能や、Amazon SNSのトピックにサブスクライブしていない携帯電話にもメッセージを送信する機能、SMSメッセージの配信状況のログ機能が追加された。

 また、携帯電話に向けた開発者によるメッセージ送信に先立ち、受信者側で番号を「オプトイン」しておく必要があったが、今後はオプトインが不要になる。

 米国の携帯電話番号に向けたSMSメッセージは毎月、最初の100件まで無料で送信できる。米国の携帯電話番号への101件目以降のメッセージ送信料金や、米国以外の国の携帯電話番号への送信料金はAWSのウェブページに記載されている。

 開発者はAmazon SNSを利用することで、アプリケーションやワークフローシステム、情報の更新、モバイルアプリを監視するために大量のプッシュメッセージを送信できる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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