Hewlett Packard Enterprise(HPE)は、Intelの「Itanium」チップに対するサポート中止をめぐるOracleとの裁判で30億ドルの損害賠償を勝ち取った。
BloombergやThe Wall Street Journalなどの報道によると、この裁判の陪審員らは米国時間6月30日、Oracleによる同チップへのサポート中止に対する損害賠償として、HPEの請求通りの額を認めたという。
Oracleは、HPE(当時はHewlett-Packard:HP)のItaniumベースのサーバに対するサポートを継続しなければならないという裁判所命令を2012年に受けていたものの今回、陪審員らはその命令に従っていなかったと判断し、HPEに対する損害賠償を命じた。2012年の裁判では、サポートの中止を発表していたOracleに対して、Itanium向けの製品を提供する義務があるとの判決が下されていた。ただし、IT購買者の観点で言えば、HPのビジネスに対する悪影響がもたらされたことは否めない。
Itaniumは一言で表現すると、Intelのサーバ向けチップ「Xeon」の先駆けとなった64ビットプロセッサだ。
Oracleは控訴するとしているため、この争いは終わったわけではない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。