自家発電でウェアラブルからディスアピアラブルへ移行する
O'Brien氏が目指している伸縮センサのゴールは、ウェアラブル(着ることができる)ではなくディスアピアラブル(存在を感じることがない)だ。「市場のトレンドは、ウェアラブルデバイスをもっとファッショナブルにすること。だが、StretchSenseが目指すのはディスアピアラブル。空気のように存在感がないが、しっかりとセンサとしての機能を果たしている。そんな存在だ」(O'Brien氏)
今後の製品開発の方向も定まっている。「ディスアピアラブルを実現するためには、自家発電できるセンサが必要だ。センサを身に付けた人が動くことによって発電し、なおかつ発電したエネルギーを利用して動きを計測できること。こうなって初めて、空気のような存在になれる」(O'Brien氏)
なお、同社は、伸縮センサと同じテクノロジーを使った製品で、発電機も製品化している。キャパシタを何層にも折りたたんだ製品で、かかとの下に置いて踏むことによってエネルギーを回収できる。現状ではセンサと発電機は別製品だが、自家発電できるセンサの実現に向けて、これらを1つに合体させるつもりだ。

伸縮センサと同一の技術を応用した発電機。踏むことで発電できる
日本では現在、販売パートナーを探している最中という。日本での動きとしては、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイが、6月24日付でStretchSenseに出資をしている。