鉄飛テクノロジーは7月7日、社内に構築したファイルサーバを自社専用のオンラインストレージとして運用できるリモートアクセスツール「DocPlug(ドックプラグ)」を開発、提供を開始した。
社内のWindowsファイルサーバにインストールするだけで、Windowsのエクスプローラからリモートアクセスしてファイルを閲覧、編集、保存できるオンラインストレージ環境を簡単に構築できる。
DocPlugのシステム概要図(鉄飛テクノロジー提供)
DocPlugは、社内のWindowsファイルサーバにインストールするだけで自社専用のオンラインストレージ環境を簡単に構築できるリモートアクセスツール。仮想ネットワークドライブに対応し、手元のPCに専用アプリをインストールしておくことで、エクスプローラから社内のWindowsファイルサーバに直接アクセスし、ファイルを閲覧、編集、保存できるため、社外からでも普段から使い慣れた社内のシステムと同じ環境で利用できる。
ワープロや表計算などのアプリケーションを使用する際にも、ファイルの閲覧だけでなく編集、保存も直接ファイルサーバ上でできる。ファイルを手元のPCにダウンロードすることなく、ファイルサーバ上のデータを直接編集できるため、PCへのコピーによって高まるデータ流出のリスクを最小化する。
社内利用時と同様にファイルの同時編集を防ぐ排他制御機構が働くため、ファイルの一元性を保つことでファイル共有、管理も効率的になると説明している。エクスプローラとほぼ同じインターフェースにデザインされた閲覧専用のブラウザ画面も用意され、タブレット端末やスマートフォンからもアクセスできる。
DocPlugのPC画面(鉄飛テクノロジー提供)
ラインアップと税別価格はベーシックが無料(専用フォーラムからサポート)、スタンダードが保守料込みの年間ライセンスで8万8000円~、エンタープライズが保守料別の売切価格で77万円~(保守料は100ユーザーで年額17万円~)の3つ。
ベーシックはファイルサーバ1台、最大30ユーザーまで対応、利用期間や機能制限は特にない。スタンダードはファイルサーバ1台に最大100ユーザーまで対応、エンタープライズがファイルサーバ複数台に対応し100ユーザー以上で利用できる。
同社は、独自開発したファイル検索共有システム「FileBlog」の提供を2007年に開始、これまでに約300社3万ユーザーが導入しており、そのユーザーの要望にあわせて機能追加を重ねてきた。今回のDocPlugは、これまでのユーザーから特に要望が強かった「導入・運用・保守の低コスト化」「使い慣れたWindowsシステムの操作性を」兼ね備えた、新たなソフトウェアとして開発したという。