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自動化するサイバー攻撃に他社との連携で対応--パロアルトネットワークス - (page 2)

小船井健一郎 山田竜司 (編集部)

2016-07-28 07:00

セキュリティ企業の連携がもたらすもの

――2014年5月に米フォーティネットでCTA(Cyber Threat Alliance/サイバー脅威アライアンス)を立ち上げ、セキュリティ分野の各社が連携するようになった。現状はどうか。

 とても順調です。サイバーセキュリティの分野において、今3つのおもしろい変化が起きています。

 1つ目は「新しい問題が起きたときに他社と連携できる」ということです。つまり、他社で起きた問題を捉えて、基盤上でネットワーク環境を再プログラミングできるようになっているのです。

 2つ目は「プラットフォームそのものの再プログラミング」です。われわれのエコシステムは3万以上の顧客が使っていますが、そのなかで他社のネットワークで起きている情報をとらえて、プラットフォームそのものを再プログラミングすることもできます。

 3つ目は「プラットフォームの外からも脅威インテリジェンスを集められる」ということです。つまり、お互いに脅威インテリジェンスについて共有しようと思っている、他のセキュリティ会社との連携です。それによって問題を解決する力が高まるのです。

 これらがCTAの狙いです。大手のセキュリティ各社が手を組んで、脅威の情報を共有しながら、それぞれの持つ機能とパワーを大きくしようということです。

――CTAには情報への対応を自動化するという構想もあった。その現状はどうか。

 私たちは脅威の情報を自動化して共有できるようにしています。CTAはそこがユニークです。STIX(Structured Threat Information eXpression/脅威情報構造化記述形式)とTAXII(Trusted Automated eXchange of Indicator Information/検知指標情報自動交換手順)というフォーマットを使って、各社のサーバ同士が連携をとります。つまりマシーン同士でアップデートをかけることができるのです。

 そして、たとえ情報を共有できたとしても、自分のプラットフォームに取り込むことはできるのか。その際に、手動による介入なしに取り込めるのか、ということがあります。それはわれわれのプラットフォームであればできます。外にある情報ソースと取ってきて、私たちのプラットフォームに取り込み、それをすべてのお客様に届けられるという仕組みがあるからです。

――参加企業が増えるとアラートも多くなり、重要な警告を抜き出せなくなるのでは。

 そうです、それが問題です。

 攻撃の件数は、指数関数的に増加します。旧来のテクノロジは危険を検知すると警告してきますが、ものすごい勢いで警告が増えていくということです。この攻撃の件数が減ることはなく、永遠に増えていくと思ってください。

 それではどうするか。人を使って警告に対処すると、攻撃に圧倒されてしまいます。なぜなら、攻撃は自動化されているからです。そこで重要になるのは、攻撃の件数を減らすことです。攻撃の数が少なければ、人を使って取り組むことができます。そのうえで、その攻撃に人が注力します。

 そこで私たちの基盤に何ができるかというと、自動化された部分を吸収することです。そうしたうえで、しっかりとトレーニングを受けた専門家が、この数限られた脅威にだけ集中するというやり方です。これを私たちのプラットフォームでやっています。

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