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新しいクラウドの潮流

VR、ARの市場動向とモバイルクラウド-新しいクラウドの潮流(4)

横山隆之(アップフロンティア)

2016-07-12 08:00

VR、ARの現状

 今年に入って耳にすることが多くなったキーワード“VR”と“AR”。VRとはVirtual Reality(仮想現実)の略で、コンピュータグラフィックス(CG)などを利用して人の五感に働きかけ、人工的に現実世界に感じられる環境を作り出す技術である。またARとはAugmentated Reality(拡張現実)の略で、現実の環境にCGなどの情報を重ね合わせて表示する技術を指す。

 一昔前にもVR/ARが注目されたこともあったが、技術革新による機器の処理能力の向上とソフトウェア技術の向上により、仮想空間への没入感が飛躍的に向上、そしてVR/ARを体験するための各種ハードウェア、ソフトウェアの低価格化により、今回は本格的に普及する環境が整ってきていると言える。


 具体的には、今回の波をけん引してきたヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」の製品版出荷が今年3月末に開始され、またソニー「PlayStaition VR」が今秋発売を予定するなど、注目が集まっている。

 特に米国では、FacebookによるOculus VR社(注1)の大型買収をはじめとして、巨額の資金がVR、そしてその延長線上にあるARのベンチャー各社に投資され、大きな盛り上がりを見せており、2016年はVR元年になると言われている。

 投資される分野も、一昨年まではヘッドマウントディスプレイなどのハードウェアベンチャーが中心であったが、直近ではソフトウェアやサービス分野のベンチャーにも資金が投下され、またYouTubeやFacebook、Googleをはじめとした大手IT企業だけではなく、ニューヨークタイムズや映画制作会社各社等の非大手IT企業もVR/AR向けコンテンツやサービスの立上げを発表するなど、具体的な動きが次々に発表されている。

 一方、日本におけるVR/AR市場は、2013年夏の「Oculus Rift」開発者版リリース直後、簡易なコンテンツを日本の制作者が数多くリリースするなど、他国比先行する場面もあったが、その後のVR/ARベンチャーへの投資はあまり進んでおらず、特に米国比で出遅れている状況となっている。

 ただし、ゲーム分野においては、2016年秋の「PlayStation VR」発売に向け大手ゲームメーカーによる魅力的なVRコンテンツが多数開発されていることから、この分野においては市場が拡大するものと考えられる。また複数のVR/ARベンチャーによるサービス開始や、当業界専用ファンドの立上げ、また大手企業の当分野への参入開始など、徐々にではあるがVR/AR市場が立ち上がってきており、米国に負けない市場となることを期待したい。

(注1)Oculus VR社:米国のVR用ヘッドマウントディスプレイメーカー。2012年にFacebookにより20億ドルで買収されたことでも有名。2016年春、正式な製品版をリリース。

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