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ユーザー部門も経営も納得する提案を--オールフラッシュストレージ座談会(2) - (page 3)

吉澤亨史 山田竜司 (編集部)

2016-07-19 07:30

水落氏 フラッシュを買うときに、速いだけではやはり経営層などが納得しないということで、ビジネスにどう貢献できるのかを気にされます。そういうときには、われわれから事例を紹介するのですが、大きく3つのキーワードがあります。それはスピード、コストの削減、ビジネスリスクの低減です。


EMCジャパン XtremIO システムエンジニア 水落健一氏

 ビジネスへの効果では、顧客の基幹系でよく使われるバッチ処理の時間を短縮したい、オンライントランザクションの数を増やしたい、つまり商取引の数を増やしたいといった話があって、既存のストレージですとI/Oがネックになるケースが非常に多くて、95%がI/Oネックといわれています。フラッシュだと、たとえばバッチ処理を50%くらい短縮できます。意志決定の時間が短くなれば、経営者はビジネスを有利に回せると思いますので、ビジネス効果アリ、という話をします。

 それと、フラッシュはIT部門ではなく、その先の社内外のユーザーも使われます。たとえばコールセンターのオペレーターやオンラインショッピング、場合によってはオンラインの株取引かも知れません。そのときにディスクがI/Oのネックになることで応答性能が悪いと、顧客離れにつながると思います。そういった環境でフラッシュを使えば、ピーク時でも良好なレスポンスタイムを返せる。これは顧客離れを防げます。

 コスト面では2つあります。購入単価はまだまだディスクに比べて高いですが、設置スペースは大幅に削減できます。ラックスペースで60分の1くらいになりますので、ディスクスペースや電力といったコストが大幅に下げれるわけです。そういうアプローチをすると「コストを削減できるのはいいね」という話になります。

 もう1つ、言いにくいのですが、コスト削減のキーワードで、EMCではOracle DBにフラッシュをつけるときに、Oracle DBの「自動ワークロードリポジトリ(Automatic Workload Repository:AWR)」というレポートを取ってもらい、パフォーマンス上どこに最も負荷がかかっているかを見つけ出します。そうすると大抵I/Oネックで出てくるのですが、その時に性能を稼ぐためにCPUもメモリもたくさん積みます。

 こんなアプローチをしていて、実は1個のデータベースで、CPUのコア数が10や20もあるケースがあります。でも実はそのCPUが全部使われているわけではなくて、バッチ処理を投げると6~7割はCPUが遊んでいる時間があるのですね。でも、それはI/Oを待っているから遊んでいるだけなので、それをフラッシュにすることでI/O待ち時間を減らし、遊んでいるCPUのコア数を減らせます。

 何がいいかというと、実はCPUのコア数で課金をする場合があり、そこで10コア動いていたものが5コアにできる、ライセンスが削減できるわけです。ライセンスは定価ベースで、2コアでも数百万なので、5年間でならすと大変な金額になります。I/O待ち時間を減らすとCPUの効率化ができてコスト削減につながりますという話もしています。

 3つ目のビジネスリスクの低減、障害発生率の低減というところでは普通ディスク1個の障害発生率は5%くらいです。フラッシュモジュールのチップの障害率は一般的には0.1%くらいといわれているので、単純にRAIDで保護すればそんなにインパクトはないですが、要は故障の発生率をおさえることができる。故障発生率をおさえることができれば、当然、ビジネスの継続性も高まるので、リスクの軽減につながります。

 また、壊れたときにたとえばEMCの製品でいうとチップレベルで冗長化を含んでいるので、チップが一個壊れたとしてもそのチップのRAIDを組み直すだけですので、数秒でリビルドが終わります。リビルド時間を短縮することでビジネスへの影響、パフォーマンスによる影響を回避できるといったことも売りになります。

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