1年余り前にMicrosoftは、2018年半ばまでに「Windows 10」のインストール台数が10億台を突破すると予測し、その目標を大々的に打ち出した。
しかし米国時間7月15日、Microsoftはその目標を達成できなさそうだとの見解を示した。
米ZDNetのEd Bott記者は15日に公開した記事で、Microsoft幹部らはWindows 10のインストール台数が10億台に達すると今でも考えているが、「当初予測していた2018年までに達成できる可能性は低い」とみていると報じた。
筆者がMicrosoftにさらなる説明を求めたところ、広報担当者から次のコメントが届いた。
「Windows 10は、月間稼働端末3億5000万台以上という史上最速のスタートを切り、記録的な顧客満足度とエンゲージメントを得ている。われわれはこれまでの進捗状況に満足しているが、スマートフォン端末事業の取り組みに関連して、月間稼働端末10億台突破という目標を達成するのは2018会計年度より後にずれ込む見込みだ。これからの1年間で、コマーシャル部門や新規端末での採用によって使用率が増加し、Windowsに対する顧客の満足度が上昇すると期待している」
MicrosoftのWindows and Devices部門を統括するTerry Myerson氏は、開発者会議「Build 2015」で初めて10億台の目標を掲げ、10億台には、Windows 10の何らかの派生形を搭載するあらゆる種類の端末が含まれると述べていた。例えば、デスクトップ、PC、ノートPC、タブレット、スマートフォン、「Xbox One」ゲーム機、「Surface Hub」会議システム、「HoloLens」拡張現実メガネ、モノのインターネット(Internet of Things:IoT)関連の各種製品などだ。同社関係者らは当時、10億台のうちの大多数は、PCとタブレットになる見込みだとしていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。