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日本株展望

市場と対話しない日銀 - (page 2)

ZDNet Japan Staff

2016-07-20 11:22

(1)2015年12月18日の日経平均は急騰後に急落

2015年12月18日の日経平均の動き

2015年12月18日の日経平均

 2015年12月18日、昼に金融政策決定会合の結果が発表された。ETF買い取り額を年間3000億円増額する以外、特に大きな変更はなかった。それでも「追加緩和があった」の第一報を受けて、日経平均は昼から一時急騰した。ただし、まもなく内容が小粒で評価できないことが市場に伝わり、日経平均は急落に転じた。

 評価できない内容だったのに、なぜ、投資家は一時日経平均を急騰させたのだろうか? 投資家の頭には、2014年10月31日の黒田バズーカのイメージがありありと焼きついていた。

 追加緩和に消極的と見られる発言を繰り返していた黒田日銀が、いきなり大規模追加緩和(黒田バズーカ)を発表すると、日経平均は一貫して上昇を続け、前日比755円高となった。ここで投資家には「黒田日銀が追加緩和を発表すれば日経平均が急騰する」という記憶が刷り込まれた。

 そこで飛び出したのが12月18日の緩和補完策だった。内容を精査することなく、「追加緩和が出た!」の一言に反応して、短期筋が一時、日経平均を買い上げ、その後失望から投げ売りになった。

 2014年10月31日の大規模追加緩和も、2015年12月18日の緩和補完策も、市場に期待がなくなったタイミングで実施された。黒田総裁の発言を時系列で追っていくと実に巧妙に本音を隠していることがわかる。事前予想がなくなったタイミングで実施して、マーケットを驚かせるのが目的だとしたら、うまくいっている。

(2)1月29日の日経平均は急騰後急落し、その後買い戻されて大幅上昇

2016年1月29日の日経平均の動き

2016年1月29日の日経平均の動き

 非常に複雑な反応になったのが、1月29日の日銀会合結果発表後の日経平均だ。追加策発表を受けて、まず急騰した。「マイナス金利導入」という、マーケットで想定外の緩和策が発表されたことが好感された。

 ところが、すぐに利益確定売りが増加し、急落を始めた。売りが売りを呼んで、急落となった。ところが、その後、「日銀が発表したマイナス金利政策は、効果絶大」と内容を評価する声が広がり、買いが買いを呼び、この日は前日比476円の大幅高になった。

 マイナス金利導入に黒田総裁が消極的発言を繰り返していたので、マイナス金利導入について、市場は事前に考えることができなかった。予想外の材料が急に飛び出したので、急騰したり急落したり荒れる相場となった。

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