Googleは米国時間7月18日、今夏に一般提供の開始を予定している「Android 7.0 Nougat」の開発者向け最終プレビュー版をリリースしたと発表した。
開発者向けプレビュー版としては5番目となる今回のリリースでは、「最終版のシステムイメージに近い」バージョンが開発者とベータテスターに向けて提供される。このプレビュー版は同社の「Nexus」デバイスや「Pixel C」のほか、General Mobileの「Android One」スマートフォンである「General Mobile 4G」で利用可能となっている。ただGoogleは、過去のリリースでサポートしていたソニーの「Xperia Z3」(「D6603」や「D6653」)に対するサポートについては言及していない。
今回のアップデートにより、最終版のユーザーインターフェースとAPIが開発者に提供され、アプリのテストが可能になるとともに、「Doze on the Go」によるバッテリおよびメモリの最適化や、「Project Svelte」によるバックグラウンドの最適化、セキュリティ関連の権限変更などに関する「Android」の挙動変更への対応状況を確認できるようになる。
エンドユーザーの興味を引きそうな機能としては、Androidアプリを左右に並べて実行する機能や、Unicode 9.0に対応した絵文字、通知インターフェース内からメッセージに直接応答する機能が挙げられる。
一般提供開始まであと少しという段階にこぎ着けているものの、今回のプレビュー版にはまだ安定性に関する問題とバグが残っている。これらの問題には、マルチウィンドウモードで「MapView」画面のサイズを変更した場合に表示が空白になりフォーカスを合わせられないというものや、「Do Not Disturb」モードで再起動が引き起こされるというものが含まれている。
Googleは現在、マルチAPKアプリに影響を与える画面ズームに関する問題(「Google Play」サービスの次期アップデートで対応の予定)や、「Vulkan」グラフィックスAPIのサポート関連の作業、パフォーマンス向上を目的とするAPIのオーバーヘッド低減、3Dグラフィックス関連の作業に取り組んでいる。また同社は、「Android Auto」とともに「Google Maps」を使用した際にクラッシュするという問題について、今後数週間以内にリリース予定のGoogle Mapsのアップデートで対応するとコメントしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。