こんにちは、さとうなおきです。「週刊Azureなう」では、先週の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。
WPC 2016でのアップデート
7月10~14日に、カナダのトロントで、Microsoftのパートナー向け年次カンファレンス「2016 Microsoft Worldwide Partner Conference」(WPC 2016)が開催され、日本からも多くの人が参加しました。
カンファレンスに先駆けて、既存のCRM/ERPのクラウドソリューションを1つのクラウドサービスに統合した「Microsoft Dynamics 365」、マイクロソフトやパートナーが提供する業務系SaaSアプリを検索できる「Microsoft AppSource」が発表されました。
7月11日の初日の基調講演には、最高経営責任者(CEO)のSatya Nadellaが登壇し、日本航空のHoloLensプロジェクトを紹介しました。HoloLensによるMR(Mixed Reality、複合現実)の可能性が分かるので、リンク先にある動画を是非ご覧ください。
日本航空のHoloLensアプリケーション
また、GEのインダストリアルインターネット向けのクラウドベースのプラットフォーム(PaaS)である「Predix」をAzure上で提供する提携が発表されました。開発者プレビューが2016年末に、正式版が2017年第2四半期までに提供される予定です。
従来Predixは、AWS上のCloud Foundry(Pivotalが主導するOSSのPaaS基盤)で動作していました。今回の提携によって、AWSに加えてAzure上でもPredixを使えるようになるわけです。Azureでは、Pivotalとの協力によってすでに Cloud Foundryの動作をサポートしています。
7月12日には、クラウドサービスなどを担当するScott Guthrieが登壇し、Azureなどのクラウドサービスの状況や事例を紹介しました。クラウドサービスやサーバ製品のアップデートに関しては、ブログポストや、MS クラウド ニュースまとめをご覧ください。
WPC 2016については、基調講演の動画や、Microsoft News Centerのまとめ、ZDNet JapanのWPC関連記事からも多くの情報を得られるのでチェックしてみてください。
米国に2つの新リージョン
米国の2つの新リージョン「米国西部2」「米国中西部」が利用可能になりました。これにより、Azureは、日本の2リージョンを含む世界26リージョンで利用できるようになりました。さらに今後8リージョンの新設が計画されています。Azureのリージョンの一覧や、各リージョンで使えるAzureの機能については、こちらのサイトを確認してください。
Azureのリージョンマップ