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今週の明言

IIJ鈴木会長が憂慮する「日本の技術革新」の行方

松岡功

2016-07-22 12:00

 本連載「松岡功の『今週の明言』」では毎週、ICT業界のキーパーソンたちが記者会見やイベントなどで明言した言葉をいくつか取り上げ、その意味や背景などを解説している。

 今回は、IIJの鈴木幸一 代表取締役会長兼CEOと、シスコシステムズの藤本司郎 執行役員の発言を紹介する。

「日本はこのままだと技術革新に取り残されてしまいかねない」
(IIJ 鈴木幸一 代表取締役会長兼CEO)

鈴木幸一
IIJの鈴木幸一 代表取締役会長兼CEO

 インターネットイニシアティブ(IIJ)が先ごろ開いた記者懇談会で、鈴木氏が講演し、最近のIT分野の動向を見据えて自身の見解を述べた。冒頭の発言はその中で、昨今の技術革新の動きに対して危機感が乏しい日本を憂慮したものである。

 1992年にIIJを創業し、日本にインターネットを持ち込んだ立て役者の一人として知られる鈴木氏は、「創業当時から近い将来、全てのものがネットワークの上に乗る形になると話してきたがそれが今、クラウドコンピューティングによって実現されつつある」と語った。

 そのうえで同氏は、技術革新の観点から、とくにネットワーク技術のさらなる進化と、ビッグデータ活用の広がりに注目しているという。その理由は、この2つの技術要素が社会の仕組みの変化に大きな影響を及ぼすと考えているからだ。

 「ただ、ネットワーク技術のさらなる進化やビッグデータ活用の広がりが、これからの社会の仕組みにどのような影響を及ぼし、どう変化していくのかといった議論は、米国やドイツなどでは国を挙げて活発だが、日本であまり聞こえてこない」

 同氏はこう指摘する。では、技術革新の観点からどんな議論をすべきなのか。一局面ではあるが、同氏は「車の自動運転」「電子商取引」「人工知能(AI)」を例に挙げて、次のような見解を示した。

 まず、車の自動運転ではネットワークのレイテンシ(遅延時間)がポイントになるという。つまりは瞬時に全てが動かないと使い物にならないわけだ。ただ、それを実現するためには、車に搭載する各種機器だけでなく、外部環境も含めたインフラの整備が不可欠となる。「そのインフラを誰がつくり、どうオペレーションするのか。もっと真剣に考える必要がある」と同氏はいう。

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