霧島酒造、ベアメタル復旧で仮想化基盤へのサーバ移行を1日で完了

NO BUDGET

2016-09-15 17:51

 老舗酒造メーカーの霧島酒造(宮崎県)は、統合データ保護ソフトウェア「Arcserve Unified Data Protection(UDP)」のベアメタル復旧機能を活用し、仮想化基盤へのサーバ移行をわずか1日で完了した。

 霧島酒造は、事業継続計画(BCP)の観点からクラウドサービスやデータセンターの活用を積極的に進めてきた。しかし、複数のデータセンターでシステムを運用することにより費用負担が大きくなり、いかに軽減するかが経営課題の1つになっていた。

 その対策として、これまで災害復旧(DR)サイトに利用していたデータセンターで稼働している仮想化基盤へサーバを集約することを決定した。仮想化基盤へのサーバ移行には、Arcserve UDPのベアメタル復旧機能を用いた。

 ベアメタル復旧とは、OSからアプリケーション、各種システム上の設定、個人設定、システムに格納されたデータまで、そっくりそのまま再現することができ、通常より速く復旧できる機能。Arcserve UDPには基本機能として備わっており、災害対策や仮想化基盤への移行に活用されているという。

 霧島酒造では、アプリケーションサーバなどをはじめ、45台のサーバをIaaSで稼働しており、約6Tバイトのデータが蓄積されていた。通常業務におけるバックアップとリストアシステムの構築時にベアメタル復旧機能を使い慣れていたため、サーバ移行も即座に実行できたとしている。

 サーバの集約にあわせて、バックアップ専用アプライアンスサーバ「Arcserve UDP 7300 Appliance」の導入も決定した。Arcserve UDPがインストール済みで、保護対象台数無制限のライセンスとバックアップ/リカバリ用に最適化されたハードウェアで、Arcserve UDPの使い勝手をそのままに、中規模環境のバックアップとリカバリをより簡単かつシンプルに実現するというもの。

 必要な管理コンポーネントもインストール済みで、メモリやSSDなどのサイジングも不要であるため、バックアップシステムの導入作業を大きく短縮する。また、ライセンスが使い放題である点から、霧島酒造ではシステム全体で約1割の費用を削減した。

 霧島ホールディングス 管理本部 システム管理課 係長 堀之内茂幸氏は次のようにコメントしている。

 「バックアップとリストアシステムの構築時にArcserve UDPのベアメタル復旧を活用していて、バックアップだけに利用するのはもったいないと考えていました。Arcserve UDPのベアメタル復旧とArcserve UDP 7300 Applianceを活用した仮想化基盤へのサーバ移行は簡単で、わずか1日で終了しました」

 霧島酒造は今後、東日本のデータセンターにおけるDR環境の構築を目指しており、その際にもArcserve UDPとArcserve UDP 7300 Applianceを活用する予定だ。

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