Dropboxが社内プロジェクト「AdminX」の成果として、新しい企業向け機能群の第1弾を提供する。
簡単に言うと、同社がやろうとしているのは、企業やチーム向けにDropboxプラットフォームの利便性を高めることだ。Dropboxは管理者ダッシュボードを刷新し、文書の共有や整理、セキュリティをフォルダレベルで制御する機能を強化することによって、それを実現している。
新機能の中で最も注目に値するのは、管理者がフォルダアクセスをサブフォルダレベルまで制御できる機能だ。つまり、社内外の人間が特定のフォルダを使用する必要がある場合、企業ユーザーはそのフォルダへのアクセスだけを許可することができる。
さらに、管理者は新しい「Admin Console」の単一のチームフォルダ管理ツールによって、誰がどのファイルで共同作業をしているのかを監視できるようになった。同期管理ツールも用意されており、管理者は企業の所有する端末で自動的に同期するコンテンツを制御することができる。
新しい企業管理グループを通してさらに一元化されたグループ管理ができるようになったほか、より広範なファイルイベントのログ作成によってセキュリティが強化された。まだリリースされていないが、管理者がセキュリティ強化と不正アクセス防止のために、同期する端末の台数を制限できる機能も予定されている。
広い視点から見ると、これらの新機能はDropboxの体験を強化し、同プラットフォームをより企業にとって使いやすいものにする役目を果たす。クラウドストレージ分野の他の企業と同様、Dropboxも新興企業と従来のテクノロジベンダーの両者との競争に直面している。
Dropboxはユーザーの生産性と大規模チームにおける共同作業の効率化を目指す新機能群を数週間前に追加したばかりだ。5月にも、企業がDropboxの企業向けクラウドストレージサービスを中核的なITプロセスに簡単に統合できるようにする機能を発表している。さらに、IBMをはじめとする、多数の新しいEMM関連の統合パートナーとの提携も発表した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。