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デジタル化による破壊的変革とエンタープライズアーキテクトの役割

Joe McKendrick (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2016-08-01 06:00

 Gartnerによる「エンタープライズアーキテクチャ」の定義には、面白い表現が含まれている。

 「エンタープライズアーキテクチャ(EA)は、破壊的変革の影響に対する企業の対応を積極的かつ総体的に導くための専門領域であり、望ましいビジネスのビジョンと成果の実現に向けて実行すべき変革を特定し、分析することによりこれを行う。EAは企業やITリーダーに対して、関連する事業領域で起こっている破壊的変革を収益化するビジネスの成果目標を達成するために、ポリシーおよびプロジェクトをいかに修正すべきかを意思決定しやすい形で推奨することによって価値を提供する」

 Gartnerはこの世界におけるIT部門の位置づけについて、IT部門の認識を方向付けているが、同社がEAとその実践者を「破壊的変革」を引き起こす役割を担う存在であると位置づけていることは注目に値する。

デジタル化による破壊的変革とエンタープライズアーキテクト
提供:Joe McKendrick

 破壊的変革という言葉は今や「イノベーション」に代わるようなよく使われる言葉になっており、最高経営責任者(CEO)、バイスプレジデント、マネージャー、最前線の従業員、そして組織の将来について真剣に考えようとするあらゆる人がデジタル化による破壊的変革(digital disruption)を担おうとしている。

 破壊的変革とは何だろうか?破壊的変革は、単なる製品やサービスの修正や再設計ではない。10年以上前に破壊的イノベーションを初めて定義したClayton Christensen氏の考えでは、まったく新しい市場を生み出すソリューションを提供することによって、市場を一変させることだ。これは多くの場合、従来はサービスが提供されていなかったり、不十分だった部門で起こる。企業は、現状を改善できるというだけでなく、既存の事業を破壊できる潜在的な力を持った新たな事業を生み出せる人材を求めている。

 では、デジタル化による破壊的変革を主導するのはどういう立場の人間だろうか?CEOには、デジタル化による破壊的変革が何を伴うかを詳しく知る時間がない。IT部門のマネージャーは、必ずしも事業部門が本当に目指しているものを理解する内側からの視点を持っているとは限らないし、それを実現する能力もないかもしれない。

 これは、エンタープライズアーキテクトがさらなる力を発揮する絶好の機会だ。マサチューセッツ工科大学スローン経営学大学院の研究ディレクターを務めるJeanne Ross氏は、エンタープライズアーキテクチャは、デジタル化の究極の目的を探し求めている組織に必要不可欠のものだと考えている。

 破壊的変革は本質的に既存のビジネスを破壊して別のもので置き換えることを意味するが、これを唱えながら自分の仕事も失わずにいるには、どうすればいいのだろうか。いかにさまざまなテクノロジやサービスを組み合わせて、ほかのどんなスタートアップにも不可能なことを成し遂げられるかということを会社に対して示すのだ。

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