また、オープンイノベーションの推進事例の共通点や相違点や、推進できていない企業との特徴的な差異などを多角的に分析し、以下のとおり、3類型に大きく区分している。
オープンイノベーションの取り組みを成功に導く要因は、
- 戦略・ビジョンなどの組織構造上の要素
- 外部とつながるための組織のオペレーション
- 文化・風土といったソフト面の要素
出所:オープンイノベーション白書 2016.7.11 各主体の取組から見るオープンイノベーション成功要因の分析
この白書で示している戦略やビジョン、組織のオペレーション、ソフト面の要素の3類型に加えて、オープンイノベーションの創出には、デジタルテクノロジの活用も重要となっている。
近年、IoT(Internet of Things)やAI(人工知能)、ビッグデータなどのデジタルテクノロジの急激な進展により、あらゆるものがデジタル化され、既存ビジネスモデルの転換や新たなビジネスの創出につなげていく「デジタルトランスフォーメーション(DX)」が進展している。
企業のデジタルトランスフォーメーションへの対応は、デジタルテクノロジを活用した顧客中心型のビジネス戦略を推進するとともに、顧客や社外パートナーとイノベーションを創出するための新たな関係性を構築し、デジタルプロダクトの創出などの新事業を創出し、中長期的な競争優位を築いていく取組みが重要である。