PhishMeの最高経営責任者(CEO)Rohyt Belani氏は、「1年前からランサムウェアは懸念すべきトレンドであり、注目度が高まっていた。現在ランサムウェアは完全に確立されたビジネスモデルであり、サイバー犯罪者にとって信頼性の高い収益源となっている。関与する脅威アクターがランサムウェアに関する情報、ツール、リソースを世界中の同業者に販売し、ランサムウェアを合理的な産業としてとらえている」と説明している。
Belani氏は、「企業が今後も長期間にわたって存在する脅威から身を守るには、これらの攻撃を検知し、報告する人間の要素を強化することが最優先事項だ」と付け加えている。
それに加えレポートでは、バックドアを設けてセキュリティ侵害を受けたシステムのリモートからの制御、データの窃盗、被害者に対するスパイ行為などを可能にする、リモートアクセス型のトロイの木馬(RAT)の使用頻度が増えていると指摘している。最近では、米国の民主党全国委員会がネットワークに侵入され、データを盗まれた事件でRATが使用されて注目を集めた。
レポートでは「これらの洗練度は低いが機能が充実したマルウェアユーティリティに関連するリスクは、高度なサイバー犯罪者により頻繁に使用されている点が浮き彫りになっている」と述べられている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。