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日本株展望

下値不安が徐々に後退--米国株高とPKO期待が支え

ZDNet Japan Staff

2016-08-12 11:41

 8月10日の日経平均は前日比29円安の1万6735円と小幅に反落した。米国株式が最高値圏で推移する中、為替でドル円がやや下落する場面があったが、日銀によるPKO(ETF買入拡大による株価下支え)期待で下値が支えられる動きが見られた。

 ただ、日経平均が1万7000円台を視野に入れるには、8月下旬から9月にかけて日米金融政策の行方と国内景気対策の中身がはっきりする動きが待たれる。なお、11日の米国市場では、ダウ平均、S&P500指数、NASDAQ総合指数が史上最高値を更新した。

 12日の日本時間5時30分で、ドル円は101.92円、CME日経平均先物(9月限)は1万6860円で推移している。このことについて、楽天証券経済研究所シニアグローバルストラテジストの香川睦氏の見解を紹介する。

市場センチメントの改善が日経平均を下支え

 米国株式が主導する世界株式堅調で、投資家のリスクオン(選好)姿勢が回復している。こうした動きを示すとされるのが「恐怖指数(Volatility Index:VIX)」の変化だ。同指数は、オプション価格から算出される予想変動率で、投資家の先行き警戒感を示すとされる。

 例えば、米国市場の恐怖指数(VIX指数)は11.7ポイントと年初来最低水準にまで低下し、市場のリスク許容度改善を示している。国内でも、日銀によるETF買入拡大をめぐる期待で株価の下値不安が後退。8月8日週は国内市場の恐怖指数に相当する「日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)」が19.5と、2016年で初めて20を割り込んだ(図表1)。

図表1:日本の「恐怖指数」と日経平均株価の推移

楽天証券経済研究所作成
(注)日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)は、日経平均の先物/オプション価格の水準をもとに、投資家が日経平均の将来変動をどのように想定しているかを表す(通称「恐怖指数」)。同指数値が高いほど投資家が相場変動を警戒、指数値が低いほど相場の安定を見込んでいることを示唆。
(出所)Bloombergのデータより楽天証券経済研究所作成(8月10日)

米NASDAQ総合指数の史上最高値更新も好材料

 米国株式が堅調であることも日本株の好材料となっている。8月1日週末に発表された米雇用統計(7月分)では、非農業部門雇用者増加数が2カ月連続で市場予想を大きく上回り、米景気をめぐる警戒感が後退。S&P500指数は史上最高値を更新した。

 特に8月8日週は、NASDAQ総合指数が連日で史上最高値を更新し、市場のリスクオン(選好)姿勢を改善させている印象がある。IT(情報技術)比率が高いNASDAQでは、Apple、Alphabet(Google持株会社)、Microsoftなど大手ハイテク銘柄が買われており、ハイリスク・ハイリターン特性の強いNASDAQ市場の堅調は、外国人投資家のリスク許容度改善を介し、日経平均の下値を支える効果につながっていると考えられる(図表2)。

図表2:米NASDAQ総合指数と日経平均株価の推移

(出所)Bloombergのデータより楽天証券経済研究所作成(2016年8月10日)
(出所)Bloombergのデータより楽天証券経済研究所作成(2016年8月10日)

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