イー・ラーニング研究所は8月12日、新たな学習指導要領で導入される「アクティブラーニング」の普及支援を目的として小金井市立前原小学校と共同プロジェクトを開始した。「フォルス学習システム」とタブレット「FORCE Tab」500台を貸与する。
「FORCE Tab」対応コンテンツ一覧(イー・ラーニング研究所提供)
文部科学省の中央教育審議会が8月1日に示した次期学習指導要領の中間報告では、教員が一方的に教えるのではなく、児童生徒が主体的、能動的に授業に参加するアクティブラーニングを全教科で導入すると発表されている。
イー・ラーニング研究所ではこれまでにも、子どもたちの知的好奇心を高め、グローバル時代に活躍できるスキルを養う場を提供するため、全国の施設へフォルス学習システムやタブレットの寄贈活動を行ってきた。その教材には学校教育に準拠した内容と学習方法のサポートに加え、アクティブラーニングを導入している。
また、前原小学校の松田孝校長はアクティブラーニングを実現するため、率先して自らが全学年にプログラミング教室を実施するなど、新しい学びの要素を積極的に学校授業に取り込んできたという。
この両者がアクティブラーニングの普及支援を目的に開始した今回の共同プロジェクトでは、前原小学校にフォルス学習システムを導入することで、アクティブラーニングを取り入れた授業を実現するための環境を整備するほか、教師や生徒の生の声を反映させた新たなコンテンツを共同で開発する。
生徒が1人1台タブレットを活用することで、教師が生徒個人の学習状況を把握し、1人1人にあわせた教育活動を実施。生徒全員に一方的に同じ内容を教える「ティーチャー」から、授業の進行管理を行い生徒が自ら学ぶ場を提供する「ファシリテーター」としての役割を実現する。
全学年の生徒に、タブレットを活用したプログラミングの授業を実施する。21世紀型スキルを身に付け、自ら新しいものづくりを行うことで、よりよく生きていくための力を身に付ける。