編集部からのお知らせ
PDF Report at ZDNet:「ドローン活用」
「ニューノーマル」に関する新着記事一覧
日本株展望

円高不安が再燃--日経平均のトレンド転換に正念場

ZDNet Japan Staff

2016-08-17 11:55

 8月16日の日経平均は、278円安の1万6596円だった。16日の東京時間で1ドル100.10円まで円高が進んだことが嫌気された。日銀による日経平均連動ETFの大口買い(707億円)が出なかったことから下値が支えられず、下げ幅が大きくなった。

 米景気が緩やかに回復に向かい、世界的に株が反発する流れが出る中、日経平均にも底打ち機運が出ていたが、16日は円高復活で再び下げた。今後、日銀のETF買いで日経平均の下値が支えられるか、正念場だ。楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

 17日の日本時間午前6時現在、1ドル100.29円だった。16日のCME日経平均先物(9月限)は1万6560円だった。

日経平均の13週・26週移動平均線とも一時上向きに

 以下に、日経平均週足チャートの移動平均線を使ったきわめてシンプルなテクニカル分析を示した。

日経平均週足と13週・26週移動平均線の推移:2015年1月5日~2016年8月15日

日経平均週足と13週・26週移動平均線の推移:2015年1月5日~2016年8月15日
(注:楽天証券経済研究所が作成)

 強気・弱気の判断基準は以下の通りだ。

  1. 13週移動平均線と26週移動平均線が両方とも上向き(上昇中)の時は「強気」
  2. 13週線と26週線がともに下向きの時に「弱気」
  3. 13週線と26週線の一方が上向きで他方が下向きの場合は「中立」(判断不能)

 2015~2016年の日経平均週足チャートに(1)~(3)の基準に従って「強気」「弱気」を書き込んだものが上のチャートだ。この基準で2015年8月に弱気転換した日経平均は以後「弱気」と「中立」を繰り返していた。

 2016年8月12日に13週移動平均線と26週移動平均線が同時に上向きに転じた。約1年ぶりの「強気」転換だ。ただし、8月16日の日経平均が大きく下がったので、このままだと13週移動平均線は、再び下向きに転じる。8月12日の強気転換が日銀の買い支えによる一時的な「だまし」となってしまうのか、ここは正念場だ。

 8月15日週、再び日銀による707億円のETF大口買いが出る可能性は高いと考えられる。日銀の買いに支えられて日経平均が週末までに1万6835円以上に戻れば「強気」シグナルは継続する。鍵を握るのは為替だ。為替が1ドル100円を割り込んでいくのか、1ドル101円に戻るのか、注目される。

9月に中間配当を受け取る権利が確定する大型好配当利回り株に注目

 窪田氏は、日本の大型株は割安であり、日本の企業業績は最悪期を脱したと判断しているという。ただ、景気と企業業績はともに回復力が弱く、強気転換には時期尚早だ。それでも配当利回りの高い大型株から、積み立て型で時間分散しながら買い増ししていく価値はあると考えているとのことだ。

 円高進行で日経平均が大きく下がるリスクをまだ完全には払拭できないが、米国景気がゆるやかに持ち直し、年内に米利上げが見込めると考えると、為替の円高圧力は今後、徐々に低下していくと予想される。

 円高トライで日経平均が大きく下がる場合は、9月に中間配当を受け取る権利が確定する好配当利回り株を中心に押し目買いの好機になるだろう。

 過去記事は、キーワード「日本株展望」から読めます。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]