ブロックチェーン推進協会は(BCCC)は8月17日、日本国内のブロックチェーンを活用するエンジニアや関連担当者への教育カリキュラムとして、「ブロックチェーン大学校」を開校した。ビットバンクの協力のもとで、BCCC会員企業の社員を対象に実施する。定員は30人、費用は6万円。

BCCC代表理事の平野洋一郎氏
BCCC代表であるインフォテリアの平野洋一郎氏は、ブロックチェーン技術も、黎明期にあるほかの技術と同様、体系的な情報や教育機会が少なく、活用に関する理解がなかなか進んでいないと開講の背景を語った。「ブロックチェーン技術を持ったエンジニアを増やし、有用なアプリケーションが社会に出るようになることが重要」(平野氏)

BCCCの副理事であるテックビューロの朝山貴生氏
ブロックチェーン大学校のカリキュラムでは仮想通貨であるBitcoinを学ぶ。BCCCの副理事であるテックビューロの朝山貴生氏は、「ブロックチェーンとは仮想通貨であるBitcoinを動作させるために考案されたデータ構造である」と説明。ブロックチェーンを知り活用するためにBitcoinの細部を知ることが必須とした。
BCCCでは4月末の会員社数34社から80社に到達。平野氏は大和証券グループ本社、電通国際情報サービスなど、事業者ではなく、ユーザー側が参加した点を強調した。年内に100社の加企業という目標の達成を前倒しする見込みとした。
BCCCの普及委員であるオウケイウェィブの兼本謙任氏は三菱東京UFJ銀行やCitibankがブロックチェーンを活用した行内通貨などの研究をすすめてている点に触れ、ブロックチェーンの潮流や、先進技術を磨く利点を強調した。