日立電線ネットワークスは8月18日、自社で開発、販売している認証アプライアンスの最新版「Account@Adapter+ Version6.05」をリリースした。ログ管理サーバ「LOG@Adapter」と連携した不正アカウントのブラックリスト登録や申請端末MACアドレスの自動登録など、不正な通信を抑止する機能を強化するとともに、認証システムの利便性を向上しているという。
最新版のAccount@Adapter+は、不正通信ログ(syslog)を受信したLOG@Adapterと連係し、不正に通信しているアカウントをブラックリストに登録。ブラックリストに登録されたアカウントは認証に失敗し、ネットワークに接続できなくなるため、不正な通信を抑えられる。
最新版ではまた、Account@Adapter+の特長的な機能であるユーザーツールを使用し、ユーザーアカウントを申請する際に、ユーザー端末自身のMACアドレスを自動取得しアカウント属性に自動で格納。これにより発行されたユーザーアカウントは、申請した端末でのみネットワークに接続できる。MACアドレス登録操作が自動化され利便性が向上すると説明している。
Account@Adapter+は、RADIUSやLDAP、、DHCPなどの機能を1台に搭載した専用アプライアンス製品。ウェブの他にMACや802.1X認証に対応し、外部のLDAPやActive Directoryとの連携、RADIUSプロキシ連携が可能なほか、証明書発行機能をサポートし、スマートデバイスの証明書も発行できる。
エンドユーザー自身による利用IDや端末、証明書の申請、それに対する管理者による審査(許可、却下)をはじめ、MACアドレス自動登録、ユーザーへのパスワード有効期限通知、未使用アカウントの自動削除、一括アカウント申請&発行などの機能でアカウント運用管理負荷を軽減、認証システム全体の運用コストを削減する。Shibboleth SPオプションでネットワーク認証とクラウド認証のシングルサインオンにも対応する。1対N構成による冗長構成も取れる。