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日本株展望

バリュー株に出遅れ修正の兆し

ZDNet Japan Staff

2016-08-19 11:33

 8月18日の日経平均は前日比259円安の1万6486円と反落した。米国で前回FOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録が公表され、早期利上げ観測が後退した中で米国債利回りが低下。為替相場でドル円が99円台に下落(円が上昇)すると、企業業績への警戒感やリスクオフ(回避)による売りが先行した。

 一方、株価が下落する局面では、日銀によるPKO(ETF買入拡大による株価下支え)期待で下げ渋る動きもみられた。このことについて、楽天証券経済研究所シニアグローバルストラテジストの香川睦氏の見解を紹介する。

 19日の日本時間5時30分時点で、ドル円は99.95円、CME日経平均先物(9月限)は1万6540円で推移している。

バリュー(割安)株に出遅れ修正の兆し

 ドル円が100円割れとなる中、日経平均は1万6000円台で比較的底堅い動きを維持している。

 その背景としては、(1)米景況感が改善する中で米主要株価指数が高値圏を維持している、(2)日銀によるETF買入枠拡大で株価の下振れリスクが後退、(3)9月に発表される景気対策や追加金融緩和策への期待が根強い――などが挙げられる。こうした中、2016年上期(2016年1~6月期)に劣勢だったバリュー株(PBR面からの割安株)が、下期(7月以降)はグロース株に対する出遅れ修正の兆しがみられる(図表1を参照)。

 4~6月期の決算発表を踏まえ、企業業績に「底入れ感」が出てきたことで、バリュー株を見直そうとする物色動向に注目したい。

図表1:2016年初来のバリュー株とグロース株

(8月18日)
(注)バリュー株指数(低PBR中心)=MSCI Japan Value Index、グロース株指数(高PBR中心)=MSCI Japan Growth Index
(出所)MSCI指数、Bloombergのデータより楽天証券経済研究所作成(8月18日)

2017年を視野に入れた業績改善予想が支え

 バリュー(割安)株が見直され始めた契機として、中期の業績見通しが改善してきた点に注目したい。2016年前半、TOPIXをベースにした実績EPS(12カ月累計の1株あたり利益)は、中国や米国の景気鈍化、エネルギー市況低迷、円高進行などの影響で減少してきた。

 ただ、今春以降の米景況感改善、エネルギー市況回復、円高一巡感などを映し、今後1年先予想EPS(12カ月先の市場予想平均=12 months forward looking EPS)は回復に転じている(図表2)。

 「今後1年先予想EPS(109.23)÷過去1年の実績EPS(78.55)」で試算できる「今後1年(12カ月)先の前年同期比伸び」は2桁以上の増益率が見込まれており、予想PER(株価収益率)も12倍前後と割安となっている。業績の改善を前提とし、国内市場でバリュー株が見直され始めたことに注目したい。

図表2:TOPIXベースの12カ月先EPS予想の推移

(8月18日)
(注)12カ月先EPS予想(12 months forward looking EPS)=Bloomberg集計によるTOPIXベースの市場予想
(出所)Bloombergのデータより楽天証券経済研究所作成(8月18日)

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